たまりば

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各地で再上映やロングランもあるんだろうな(^^♪

▼NHKクローズアップ現代+ 2017年1月12日放映
“この世界の片隅に”時代を超える平和への祈り
http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3916/index.html

各地で再上映やロングランもあるんだろうな(^^♪


昨夜の「クローズアップ現代+」でも長編アニメ『この世界の片隅に』が紹介されていましたが、東京暮らしの僕の故郷・静岡県浜松市で孤軍奮闘を続ける唯一のミニシアター『シネマイーラ』支配人の榎本さんのFBで≪「この世界の片隅に」本日でいったん終了しますが3月18日(土)~3月31日(金)にアンコール上映を致します。少しお待ち下さい≫とのアナウンスがありました。
もしも見逃してしまっていたとしたら、春先にはまた浜松で観られますよ。

各地で再上映やロングランもあるんだろうな(^^♪


呉の空襲も広島の原爆投下も浜松の空襲も先の大戦の全ての犠牲者も地続きなんだよね。

僕ら戦後生まれの世代は「平和憲法」のおかげや戦争体験者の「二度とあんな思いをしたくない」といった不戦の誓いや平和希求の綿々たる努力もあって、おかげさまで戦争を体験はしてはいませんが、祖父母や両親の世代から折に触れ浜松空襲の怖さや酷さを聞いて育ちました。写真でしか見たことのない祖父はビルマ戦線で軍属として戦死をされたと聞かされました。
でも戦争体験者の皆さんが高齢で次々に旅立たれるような時代を迎え大切な口伝えの体験話も消えていってしまいそうな危惧もあります。
何よりも戦争を体験していない僕みたいな戦後世代はリアリティーもなければ、戦後の経済成長の中でのほほんと育ってしまいましたしね。反省!反省!
まして僕らの子供たちの世代になると正直なところ僕らよりもピンと来ないのかもしれません。
そんな中で、今回の作品は僕たちに改めて「戦争って何?」と静かに考えさせてくれるきっかけを与えてくれた気がします。

古里・浜松は空襲回数では日本1の街だと言われています。
一説には27回にも及ぶと総務省のHPにもありました。
お亡くなりになられた方の正確な人数は僕にもわかりませんが総務省のサイトでも3000有余人と記されていましたから、実際にはもっと多くの方が犠牲になったのかもしれません。
無論、死者の数は単純な数字では決してありません。
1人1人に顔も名前もあるように人生も未来も夢も幸せもあったわけです。
それを一瞬で無慈悲に断たれてしまう無念さを思うとやり切れませんよね。
戦争さえなければもっともっと長生きして、今に繋がる新しい家族や生命も生まれていたことでしょうしね。
亡くなられた方がそんなにいるんですから助かったとはいえ重軽傷を負った人の数はもっともっと多いでしょうし、3万戸以上の家屋が被害を受けたわけですから家を失い焼き出された方の数は相当なものだったと思います。大怪我をされてハンデを負い、戦後に辛い目や不自由な生活を強いられた方もいたと思います。かろうじて生き延びても大切な家族を失った失意の方も沢山いらしたと想像は出来ます。

ひどい話ですが浜松は米軍には帰路の「爆弾のゴミ捨て場」とアメリカ側には呼ばれていたそうです。それも空襲回数の多さのひとつの要因らしいです。
皆さんもご存知のように浜松は焼夷弾だけではなく、250キロ爆弾、戦闘機による低空からの機銃掃射、戦艦群による沖合からの艦砲射撃、巨大な模擬原子爆弾(パンプキン爆弾)とありとあらゆる攻撃を受けています。
時々、不発弾が掘り起こされてニュースになるのもそのせいですよね。
忘れた頃に地中から顔を出す不発弾は、僕らに「昔、この町でも戦争があったんだよ。戦争があったのは嘘じゃないよ。本当のことだよ」と教えてくれているのかもしれません。
一面焼け野原となった浜松市街地に、傷つき真っ黒に焼けただれながらもく立ち尽くしていた松菱百貨店の写真を子供の頃に幾度となく見た記憶があります。
あれは小学校の社会科の副読本の「のびゆく浜松」って冊子だったんでしょうね。
実際には見たことがなくても、あの焼け野原の写真は僕にとっては浜松の原風景のような気がしてなりません。
爆弾や火災でボロボロになりながらも雄々しく立ち尽くす松菱の姿は、もしかすると戦後の復興期の浜松市民にとってひとつのシンボルだったような気がしてなりません。
あのビルの鉄骨には空襲の傷跡が刻み込まれてもいたはずです。
その松菱デパートが倒産の憂き目で解体されて地上から姿を消えた時に、浜松の空襲を記憶する大きな装置がまたひとつ忘れ去れたような複雑な想いがありました。
そういえば子供の頃に母に手を引かれて「松菱」で原爆の巡回展のようなものを見た記憶があります。鍛冶町のガード下を通るとアコーディオン等を奏でる白い姿の傷痍軍人の姿もあって意味もわからず子供心にギクッとした記憶があります。

夥しい回数の浜松空襲では戦争には無関係の赤ん坊から子供や老人までが容赦なく犠牲になったんだと思います。何時の時代の世界の何処の戦争でも最も弱い立場の子供や女性が巻き込まれるのが通例に気がしてなりません。
戦争って本当に冷酷で酷いものだと思います。
まるでピカソの「ゲルニカ」で描かれたような阿鼻叫喚の地獄図絵が空襲を受けた全国の大中小の200もの都市で繰り広げられていたんだと思います。
勿論、日本は先の戦争ではアジアに於いては加害者の面も捨てがたくあるのも忘れてはいけませんけどね。そもそも日本がどうして戦争への道を選択したのかが問われることですし、戦争へ向かうことを推し進めたり許したのは誰かということも問い続けなければならない気もしています。

そんなことを色々と考えさせてくれたのが今回の「この世界の片隅に」でした。
こんなことを想起させてくれた作品といえば、最近では大林亘彦監督の2012年の「この空の花 長岡花火物語」とか、古くは木下恵介監督の「二十四の瞳」であったり、その木下監督の青年期を描いた「はじまりのみち」だったかなぁ?
そういえば浜松で唯1回『この空の花 長岡花火物語』を上映してくれたのは「シネマイーラ」を会場として「はままつ映画祭」だったような気がします。
新潟県長岡市を空襲をしたB29が残弾を浜松に投下した1945年8月1日が記録されている浜松最後の空襲の日でもあったと、この電気紙芝居的映画を観て気がつかされました。
長岡と浜松も空襲体験の地続きであったと・・・。

長岡市は空襲体験を記憶する装置として、毎年「白菊」という花火を打ち上げているのは有名な話です。
浜松のソレは焼け残ったプラタナスの3本の木なのかなぁ?



▼『この世界の片隅に』(11/12(土)公開)本予告
https://www.youtube.com/watch?v=yoI9Yl60BqU
▼劇場用長編アニメ この世界の片隅に  公式サイト http://konosekai.jp/

▼「シネマイーラ」(浜松市 中区田町)  http://cinemae-ra.jp/



▽大林宣彦監督作品 映画「この空の花」 予告編 120秒バージョン
https://www.youtube.com/watch?v=CivwjE-pHJY
▽この空の花 「長岡映画」製作委員会
http://www.locanavi.jp/konosora/

▼浜松市・復興記念館(浜松市中区利町304-2)
http://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/c-machi/culture_art/hukkoukinen/
▼長岡戦災資料館(長岡市城内町2-6-17 森山ビル)
http://www.city.nagaoka.niigata.jp/kurashi/cate12/sensai/siryoukan.html



▽映画『はじまりのみち』予告編
https://www.youtube.com/watch?v=hH6XxRYBNq0
▽『二十四の瞳』デジタルリマスター 予告篇
https://www.youtube.com/watch?v=JptRRM1wVbE
▽映画「陸軍」ラストシーン (1944年/木下惠介監督)
https://www.youtube.com/watch?v=lp1wmpCO01o

▽木下惠介記念館(静岡県浜松市中区栄町3番地の1)
http://www.hcf.or.jp/facilities/kinoshita/

▼総務省:: 浜松市における戦災の状況(静岡)
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/daijinkanbou/sensai/situation/state/tokai_03.html

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