たまりば

車・バイク・乗り物 車・バイク・乗り物その他 その他

暗澹たる気分でこの衆院選結果になんだかなぁ~。

暗澹たる気分でこの衆院選結果になんだかなぁ~。

暗澹たる気分でこの衆院選結果になんだかなぁ~。


相変わらずの低投票率を見るにつけ、日本人は「民主主義」を棄てるつもりなのだろうかさえ思います。
既にファシズムへの道をブレーキもなく転がり落ちているような状況下で、無関心なのか政治的無感動かは知らないけれど、約半数近くの有権者が投票行動に参加しない状況って寒々しいよな。

熟議民主主義って時間はかかるから効率は悪そうだけど、その分だけ議論が尽くされ、皆の最大公約数的な落としどころに行き着けば、大きな選択と判断の過ちにはなりにくい気がします。
ほら、慌てて出した結論って、直観が当たっていればいいけれど、後でよくよく振り返って考えてみると得てしていまいちな選択をしてしまった時ってあるよね。それが個人的問題なら己の迂闊さを反省すればいいけれど、国政レベルの判断だと国民の生命財産にかかわる事柄になるから慎重さは求められる筈です。
国家運営は会社経営とは違うんですから、そこに効率化だけを求めたり、ワンマン社長のトップダウンのやり方が許されるのとは僕は違うと思うんだよね。
株式会社組織に民主主義は馴染まないのかもしれないけれど、自由で平等な健全な社会には民主主義は必要だと思います。

「死票」も含めて極端な結果が出やすい小選挙区制度ですから、今回も得票率が5割に満たない48.2%でも、結果的には自民党は議席占有率では75.4%を獲得してしまうのも、この選挙制度の特徴というか問題点です。
これが仮に小選挙区制を廃し、全得票数を政党別に完全比例代表制だけで計算するドント方式だけなら、もう少し違った選挙結果になる筈だし、その方が民意のより正確な反映という意味ではより誤差の最小化された数字になると思うんだけどね。まぁ、権力者は自分たちに不利な選挙制度なんて導入しないよね。

先の大戦も戦争に突入していった原因には軍部の台頭とか、マスメディアの煽動とかも要因としてはありますが、何よりも国民自身の熱狂が招いた結果というのも反省材料として忘れてはいけないと思います。
経済界も含めて多くの国民が戦争を望んだ気がします。

誰とか何処に投票するかなんてことは情勢を見ながら決めていましたが、選挙前ということもあって、最近『やっぱりあきらめられない民主主義』と『アジア辺境論 これが日本の生きる道』の2冊を読んで選挙に臨んだわけですが、結果はやっぱり色んな意味で残念な結果でした。かなりブルー(笑)。
もうこれで国会は改憲勢力ばかりで、平和憲法改悪に対する国会での歯止めは効かないわけで、この先我が国はどうなっちゃうだろうかと暗澹たる気分です。当時、最も先進的だったワイマール憲法が呆気なくナチスの前には無力化した事実を鑑みると、民主主義の脆さと同時に、民主主義と独裁政治の妙な距離感の近さにも戦慄をおぼえます。

この道は何時か来た道?

▼『やっぱりあきらめられない民主主義』内田樹+平川克美+奈須りえ(著):水声社
http://www.suiseisha.net/blog/?p=5786

《「やっぱりあきらめられない」ということは、つまり、「かなりあきらめている」ということなんです(笑)。》

昨今、なにかにつけて耳にする「民主主義」とは、そもそも一体どのようなものなのか。民主主義は、ほかの政体とどのように異なり、どのような働きを担い、そしてなぜ重要だと考えられているのか。こうした素朴な疑問に立ち返り、現代日本における民主主義の「実感」を、思想家・文筆家・政治家が探り当てる。これからの民主主義と付き合っていくための、民主主義「再」入門!

【目次】
はじめに 奈須りえ
第1部 やっぱりあきらめられない民主主義 内田樹
第2部 「暗くたって、いいじゃない」 内田樹×平川克美×奈須りえ
第3部 あらためて民主主義を語るために
民主主義とお国柄(内田樹)/民主主義について語るために、ぼくたちは、生まれた町に帰ってきた。(平川克美)/民主主義は私たちがつくるものだから(奈須りえ)

【著者紹介】
内田樹(うちだたつる)  1950年、東京都大田区に生まれる。東京都立大学大学院博士課程中退。神戸女学院大学名誉教授。合気道凱風館師範。主な著書に、『ためらいの倫理学』(角川文庫、2003)、『困難な成熟』(夜間飛行、2015)などがある。
平川克美(ひらかわかつみ)  1950年、東京都大田区に生まれる。早稲田大学理工学部卒業。文筆家、隣町珈琲店主。主な著書に、『移行期的混乱』(筑摩書房、2010)、『何かのためでない、特別なこと』(平凡社、2016)などがある。
奈須りえ(なすりえ)  1961年、東京都に生まれる。青山学院大学Ⅱ部文学部教育学科卒業。現在、大田区議会議員。著書に、『徹底解剖 国家戦略特区』(共著、コモンズ、2014)がある。

▼隣町珈琲
https://www.facebook.com/tonarimachicafe
▼内田樹の研究室
http://blog.tatsuru.com/


▼『アジア辺境論 これが日本の生きる道』内田 樹 姜尚中/集英社新書
http://shinsho.shueisha.co.jp/kikan/0893-a/
『日本辺境論』から8年ーー。
今こそ「美しい日本」を取り戻す。
カギは日本・韓国・台湾の連帯にあり!
 アメリカ、欧州で排外的な政治勢力が台頭する中、ロシア、中国の影響力が日増しに拡大している。米ソ対立の冷戦終結から四半世紀経ち、世界各地に複数の覇権の競合関係が生まれている。はたして、その狭間で日本が生き残るためには何が必要なのか?
 その鍵は日・台・韓の連帯にあり。アメリカとの一方的な従属関係を見直し、中国、ロシアなど、スーパーパワー間にある中小民主主義国家同士の協力関係の構築はいかにして可能か。世界史レベルの地殻変動と戦後の平和国家的な国のあり方を蹂躙する近年の日本の政策を目の前に、リベラルの重鎮ふたりがその理路を提示する。

【目次】
はじめに 日本・韓国・台湾連携の夢 ――これがボクらの生きる道 内田 樹
序章 問題提起 ――自由主義はなぜこれほど脆かったのか(トクヴィルの見たアメリカン・デモクラシーはどこへ行ったのか;世界中に跋扈する反知性主義・ポピュリズムの行方 ほか)
第一章 リベラルの限界 ――「モビリティー」に無力化された自由主義
第二章 ニッチな辺境国家が結ぶ新しいアジア主義の可能性(アジアのコスモロジーを受肉させる;帝国のニッチにある韓国、日本、台湾、香港 ほか)
第三章 アジアの連携を妨げる「確執」をどう乗り越えるか(無意味な日韓の対立軸;日韓連携の話で拍手する韓国の人たち ほか)
第四章 不穏な日本の行方 ――たどり着けるか「日本の生きる道」(日本のナショナリストはただのエゴイスト;政治の消滅―公的資源の私物化 ほか)
おわりに アジア辺境の「虚妄」に賭ける ――これがみんなの生きる道 姜尚中/主要参考文献

≪著者紹介≫
▽内田 樹(うちだ たつる)
一九五〇年東京都生まれ。神戸女学院大学名誉教授。思想家。著書に『日本辺境論』(新潮新書)、『私家版・ユダヤ文化論』(文春新書)、共著に『一神教と国家』『荒天の武学』(集英社新書)他多数。

▽姜尚中(カン サンジュン)
一九五〇年熊本県生まれ。東京大学名誉教授。政治学者。著書に『マックス・ウェーバーと近代』(岩波現代文庫)、『悩む力』、内田との共著に『世界「最終」戦争論』(集英社新書)他多数。

  • 同じカテゴリー(本棚)の記事画像
    冬休み読書?
    今だから読むべき本かもね。
    晴走雨読~民俗学者の大真面目なナウシカ論
    小説版は読了。
    読書の秋ってことで
    《自宅にあるお宝バイクアイテム?》募集終了後編
    同じカテゴリー(本棚)の記事
     冬休み読書? (2023-12-31 18:14)
     今だから読むべき本かもね。 (2020-04-06 12:53)
     晴走雨読~民俗学者の大真面目なナウシカ論 (2020-03-23 18:14)
     小説版は読了。 (2019-10-21 22:17)
     読書の秋ってことで (2019-10-10 22:02)
     《自宅にあるお宝バイクアイテム?》募集終了後編 (2019-02-13 23:56)

     
    上の画像に書かれている文字を入力して下さい
     
    <ご注意>
    書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

    削除
    暗澹たる気分でこの衆院選結果になんだかなぁ~。
      コメント(0)