たまりば

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もうひとつの「たまりば」が奥多摩エリアに登場っ!?


もうひとつの「たまりば」が奥多摩エリアに登場っ!?



平仮名で『たまりば』といえば、この多摩地域のポータルサイトであるのは自明のことですが、昨年2017年4月頃だったか奥多摩(厳密には山梨県丹波山村ですが)に「たまり場」ってお店がOPENしたそうです(笑)。

1年前の新聞記事を読むと

≪丹波山村の青梅街道(国道411号)沿いにライダーズカフェ「多摩里場(たまりば)」が開店した。出店したのは、今年3月まで村の地域おこし協力隊員だった山田正和さん(51)。店名には、店のすぐ下を多摩川源流部の丹波川(リバー)が流れていることや、人々が集う奥多摩地域の里(たまり場)にしたいとの思いを込めた。≫

という記述がありました。

つまり『丹波RIVER』を『多摩里場』と当て字にして「たまりば」と読ませているわけですが、ここも間違いなく趣旨からして「たまりば」です(笑)。

最近『ライダーズカフェ』とか『バイクカフェ』『ライダーズオアシス』という耳慣れないかもしれない単語を聞いたことはあるでしょうか?
お店のオーナーがバイク乗りであったり、バイク乗りにも理解があるのがそういったお店の特長のひとつだと思います。

4輪車と比べると、2輪車(オートバイ)の運転は疲れます。
そんな時に「熱い(冷たい?)コーヒーでも飲んでちょっと休憩したいな」と気軽に立ち寄ったり、そんなスポット(お店)を目的地にしてみたり、ツーリング計画の休憩場所(食事場所)にしてみたりも出来るのが最近流行の「ライダーズカフェ」の類です。遅く起きた休日などはこれから遠出するには少々無理な時間帯であっても近場のライダーズカフェまで出かけるくらいなら気分転換にもなったりもします。
何よりも同じ趣味を持つ者が集まる場所であるが故に、共通の話題で初対面でも気兼ねなくオートバイ談義に華を咲かせて居合わせた客同士で仲良くなれる等のメリットがあります。それにそんな場所は県内外のライダーも集まるので様々な情報も集まります。

そんなお店が奥多摩にあったとは、前回その先の「道の駅」に温泉に浸かりに出かけた時は行きも帰りも気がつかずに通過しちゃいました(笑)。
そういえば、何か川側にあったような気はしますが・・・。もしかしてアレがライダーズカフェだったのか・・・。

そんなわけで、次の休日に温泉半分で奥多摩を走ってみようと思います。
もう先日の降雪は大丈夫かなぁ?

▼『丹波 RIVER 』(多摩里場)山梨県 北都留郡丹波山村3653-1
http://tabariver.com/
https://www.facebook.com/Riders.Cafe.tabayama/

▼丹波山温泉のめこい湯 道の駅たばやま
http://www.nomekoiyu.com/
▼丹波山村ホームページ
http://www.vill.tabayama.yamanashi.jp/

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▼全国ライダーズカフェナビ
http://riders-cafe-navi.net/index.php
▼ライダーズカフェナビ大阪一覧
http://falcon.iinaa.net/RidersCafe.html
▼バイクのりが集まるライダーズカフェ【関東版 その1】
http://naps-on.jp/articles/000-001003
▼バイクのりが集まるライダーズカフェ【関東版 その2】
http://naps-on.jp/articles/111-003671
▼関東近郊の ライダーズ カフェ
http://mixi.jp/view_community.pl?id=2601177
http://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=2601177&id=22858394

≪余談というより雑談≫
「ライダーズカフェ」となんとなく似たような雰囲気の用語に「カフェレーサー」という言葉がバイク界にはあります。
最近流行の「ライダーズカフェ」はほのぼのムードですが、昔から存在する「カフェレーサー」はハードなイメージで言葉はどことなく似ていても両者は別物です。

お気に入りのカフェにたむろして、カスタム(改造)した自慢のバイクで公道でレースごっこをする一団やそのマシンの改造傾向の思想やスタイルを指す言葉だと思います。
実は日本でも1970年代に「カフェレーサー」ブームがありました。そして、この数年「カフェレーサー」ブームの再来が日本にも来ています。
各オートバイメーカーも「カフェスタイル」や「ネオレトロ」「ネオクラシック」と呼ぶカテゴリーの新車も発表しています。だからといって公道レースが復活したわけではなく、単なる懐古的ファッションのトレンドのような軽いものです(笑)。

「カフェレーサー」の起源は、1960年代、イギリスのロンドン郊外にあった24時間営業のカフェ『エースカフェ』に当時“ロッカーズ”と呼ばれた黒い革ジャン姿の若者の一団が集まっていたことに起因するとされています。(ちなみに、この『エースカフェ』が本場ロンドンで復活した影響で、日本でもファッションブランドとして展開中です)
恐らく彼らは労働者階級の若者たちだったと思われます。音楽的にはアメリカのロックンロールに刺激を受けていたとも思われます。
彼らのバイクは、「より速く、格好よく」を目指して改造されていました。
当時のGPレーシングマシンの形状を模倣して、細長く小さめのガソリンタンク、シングルシート(1人乗り用シート)、低く構えたハンドル(セパレートハンドルやコンチネンタルハンドル)、バックステップ、ハーフカウル(風防)等を装備した前傾姿勢で伏せて乗るタイプで、ノートン、トライアンフ、BSAといった英国製バイクが改造ベースとしてよく用いられました。
その意味では快適性や実用性を排除したようなスタイルとなっています。

ある学術書(『暴走族のエスノグラフィ― モードの叛乱と文化の呪縛』佐藤郁哉著/1984年)によれば、「ロッカーズ」は「ロッカー(Rocker)」、「グリーザ―」とも呼ばれ、1960年代中期には西ドイツのベルリンやハンブルグにも出現し、1960年代後半にはスイスやフランスにも出現したという記述もありました。

「ロッカーズ」といえば映画『さらば青春の光』(1979年)では主人公の属する「モッズ」と対抗関係として描かれ、劇中抗争事件が描かれますが、あれも1964年5月に実際にブライトンで発生したロッカーズとモッズ族の乱闘事件を題材にしているそうです。
映画の舞台はアメリカではありますが、若き日のマーロン・ブランド主演の『乱暴者(THE WILD ONE)』(1953年)で描かれるバイク族もどことなく後のロッカーズを連想させてくれます。劇中ではマーロン・ブランドはハーレーではなく英国製のトライアンフに跨っていた気がします。

その文化が1970年代になって日本にも波及しました。
日本では若者たちの文化とか生き方というよりは、オートバイの改造スタイルのひとつとして定着したイメージがあります。
日本のオートバイメーカーもブームを意識して、カフェレーサーっぽい雰囲気を纏ったモデルも1980年くらいまでは次々に発表したものです。
日本ではロケットカウルやビキニカウルと呼ばれた小型の風防やフルカウルが取付られる例が人気のスタイルとしてありました。

よくよく考えてみると、イギリスの「エースカフェ」に群れる「ロッカーズ」の情報がインターネットもない時代ですから、今ほど簡単に日本に流れてきたとも考えられません。
もしかすると、日本のカフェレーサー文化は独自の進化を遂げたのかもしれません。何時の世も、若者たちがスピードとスリルに酔うのはよくある話ですし、それはカウンターカルチャーとして社会への反抗のひとつの意思表示のような気もします。

そういえば、楽器メーカーとしてのヤマハが、2016年にエレキギター生産50周年を記念して発売した「REVSTAR」シリーズは、カフェレーサーのデザインを取り入れて日本的な雰囲気と融合したモデルでした。
1960年代のロンドンで一世風靡した「カフェレーサー」文化が、この時代にギターデザインとしてレトロな雰囲気を持ちながらも洗練されてスタイリッシュに甦るのですから着想としても大したものです。
ヤマハといえばオートバイメーカーとしてのヤマハ発動機もグループ企業ですから、楽器メーカーなのにオートバイ文化にも精通しているんでしょうね。

私事で恐縮ですが、女房のバイクは2017年製のホンダ「VTRスペシャルエディション」(ファイナルエディション)というマットブラックのボディに、ガソリンタンクには黒いラインが入った、茶色のシートのバイクですが、これはメーカーが公言しているように流行のカフェトレンドとネオレトロを取り入れたカラーリングになっています。
http://www.honda.co.jp/VTR/design/
このカラーリングとデザインには前述のヤマハのエレキギター「REVSTAR」シリーズのフラッグシップ機「RSP20CR」と明らかに共通性があります(笑)。
https://jp.yamaha.com/products/musical_instruments/guitars_basses/el_guitars/rs/index.html
オートバイとギター、メーカーも異なるとはいえ、流行のトレンドを取り入れた結果なんでしょうね。

高校時代、クラスメイトの悪友Aがバイトで稼いだ金でホンダ・ドリーム「CB400four」という真っ赤なガソリンタンクのバイクを手に入れました。
これは1974年に発売されたカフェレーサースタイルのバイクで、日本に於けるカフェレーサーの先駆的モデルとして爆発的な人気を当時も今も誇っています。中古車価格が新車発売時の価格を上回るという奇怪な現象を生んだのもこのマシンの人気のせいだとされています(笑)。
当時の田舎の高校生の僕は、イギリス発のカフェレーサー文化も知らないので、カフェレーサーはドゥカティ―社に代表されるようなイタリア製のバイクの流行のスタイルだとばかり勘違いしていました(笑)。
坂の多い細いイタリアの道をカフェからカフェへと軽快に梯子するお洒落なライダーの文化だと思っていたようです。

1978年にカワサキが市場に投入した「Z1-R」は、本格的にカフェレーサーイメージの意匠を纏ったマシンでした。
とはいえ、免許制度の関係で排気量1000ccクラスのバイクには手が届く術もなく、最初に手にしたバイクは1979年発売のイタリアンレッドのガソリンタンクの「Z400FX」の中古でしたが、このバイクのデザインは前述の憧れのZ1-Rの流れを組む気がして、カフェレーサーへの改造を夢見て購入した記憶があります。結果はカフェレーサー改造計画も悪趣味な「族車」に成り果ててしまいましたが……(笑)。
そんなわけで、現在の愛車も、憧れのZ1-Rとは空冷と水冷のエンジンの違いはありますが、ビキニカウルとか往年のカフェレーサースタイルをどことなく引き摺っているZRX1200DAEGです。正確に言えば、Z1-Rの直系にあるZ1000Jの派生型Z1000R(ローソンレプリカ)のデザインと色を現代的に踏襲したモデルかな。少年の日の憧れというものはなかなか払拭できない厄介な代物です(苦笑)。

まったり文化の「ライダーズカフェ」の昨今の日本での活況と、研ぎ澄まされた“走り”の文化「カフェレーサー」は別物ではありますが、カフェにバイク乗りたちが自慢の愛車で乗りつけ楽しむという意味ではどこか似通ってもいるのかもなぁ~。

先日、女房と2台でつるんで埼玉県秩父郡小鹿野町にある某ライダーズカフェを初訪問してきました(笑)。
https://www.facebook.com/groups/tansyaclub/permalink/2098120243754709/

▼エースカフェ ロンドン(ACE CAFÉ LONDON)日本公式サイト
http://acecafejapan.jp/
▼ACE CAFÉ LONDON
https://london.acecafe.com/

※拘りのスタイルを楽しむカフェレーサーの誘惑
http://www.goobike.com/learn/bike_issue/toku213/
※バイクのカフェレーサーとは何?カフェレーサーについて徹底調査
http://motorcyclefreak.jp/12809
※【現行車版】カフェレーサーにカスタムしてカッコいいバイク10選
https://therider.net/301744
※【超絶かっこいい!】バイクカスタムのまとめ【カフェレーサー篇】
https://matome.naver.jp/odai/2141603712050279801
※「気分はカフェレーサー!」"ネオレトロ系"バイクにまたがる【BMW「R nineT Racer」試乗記】
http://www.mens-ex.jp/column/travel/180127_42.html
※バイクるん カスタムバーニング5月号 やった、大好きなカフェレーサー特集だ
http://bikelun.com/column_detail.html&id=344

▼『THE JAPANESE CAFERACER 知られざる国産カフェレーサーの真実』
(八重洲出版/2017年)
http://www.yaesu-net.co.jp/lp/japanese_caferacers/
▼『MOTO NAVI』 (モトナビ) 2014年 4月号
特集: ネオ・カフェレーサーの誘惑
https://www.fujisan.co.jp/product/1281687562/b/1048104/

▼ヤマハエレキギター REVSTAR シリーズ
https://jp.yamaha.com/products/musical_instruments/guitars_basses/el_guitars/rs/index.html
https://www.yamahamusic.jp/shop/ginza/event/b1f_fair_information/yamaha_revstar_electric_guitar.html
https://www.yamaha.com/ja/about/design/synapses/id_086/





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