たまりば

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諸先輩方に混ざって「児廻り」参加!


諸先輩方に混ざって「児廻り」参加!





















1964年設立のモーターサイクルクラブ・横浜ケンタウロスというクラブの意外なひとつの顔に「児廻り」というものがあります。
僕にも正確な記憶はありませんが、1982or83年頃から毎夜続けられていた取り組みというか習慣で、ギネス級の7800回を重ねたところで一旦は終了。
そして2006年、有志の手で自主的に再開したのが≪第二期≫ともいえる現在の「児廻り」です。
本来的な意味合いでは「地廻り」ですが、提唱者のお名前の頭文字の「児」に「地」をかけたものだと思われます。
恐らく第二期の参加者も既に述べ4000名は超えたくらいじゃないのかなぁ?(間違っていたらごめんなさいです)

どんな取り組みかというと、「一日に一回は、守られない法律の道交法を守って走ってみよう」という内容です。そもそも道交法なんて実際には自らハンドルを握って走ることもないような輩が作っているようなものなのか、取り締まり方法にしても時に不可解や理不尽なことも感じることってありますしね。
「悪法もまた法なり」ではありませんが、横浜の町中に約10キロ(所用時間約30分)、4つ(逆廻りのコースがあれば8コースかも?)のコースを設定して、交通法規に乗っ取って走行するというものです。教習所で学んだ基本に即した行為とはいえ、教習所と違いがあるのは刻々と変化し何があるかわからないという公道上ですし、「千鳥走行」で隊列を組んでのマスツーリングの実践というか訓練です。

故に制限速度が30キロと指定された区間であれば、きっちり時速30キロでの走行をキープします。
普段、僕なども30キロ制限の裏道でも適当に40キロくらいで流している気がしますし、50キロの幹線道路でも勝手に「2割増しくらいならOKでしょう」と60キロくらいで流れに合わせて走っていたり、それが深夜で道も空いていれば70~80キロの車の流れにシンクロしちゃっているような場合もあるような気もします。つまり案外と法律を守っていないような気もします。

「ゆっくり走ることは、速く走ることにもつながる」という話もありますし、ゆっくり走ることで気がつかされたり見えてくるものもあるだろうと思い、恐らく20年弱ぶりの大サボりの「児廻り」参加を10月28日にしてきました。
実はこの日は2万8千人参加の「横浜マラソン2018」開催当日とも知らずに、首都高の横浜公園で降りようとしたら閉鎖されていて「?」と思い、先の新山下で降りたら眼下を大勢のランナーが走っていました(笑)。
そりゃあ交通規制もかかるよね。このマラソンはコースとして首都高も走ることで有名だしね。

現在の「児廻り」は毎週日曜日(雨天中止かも?)、AM10集合のAM10:30出発。集合場所は横浜市中区の広くて立派で渋いクラブルーム『夜坐蔵』(YAZAKURA)前。
下記の[mixi]のサイトからでもリーダーの方にコンタクトは可能だと思いますし、そこの≪参加条件と公開レベル≫の項目には「だれでも参加できる(公開)」情報ともありました。

この日のコースは「Bコース」の≪関内~山手コース≫だったと後で知りました(笑)。参加者は8名。スクーターから1968年式の旧車まで、年齢層は20代の若者から還暦間近な我が夫婦に加え70歳台の大先輩までと様々。

実際、サンデードライバーで溢れる一大観光地の横浜だけに、その中を法規走行で梯団を組んで安全に走ることは実はなかなか難しいことかもしれません。
この日はマラソン大会による交通規制で迂回路は渋滞していましたが、空いている道で法定速度を守ってのろのろ走っていると、よく「遅い!」とばかりに後続車両に露骨に煽られたり、挙句の果てに追い抜かれた経験って皆さんもおありでしょうし、その際にマナーの悪い運転手の車にバイクのギリギリのところを幅寄せ気味にスパッと通られて怖い思いをしたことだって一度や二度ならずあるかとも思います。

とにかく久しぶりの参加だったので、決め事なんてすっかり忘れていて、大迷惑なダメダメ参加者に成り果てていましたし、低速走行では逆に技量の粗(あら)が出まくるものでありまして、自らの雑な面が大噴出でした。緊張のあまり“タチゴケ”しなかったのが夫婦共々唯一の救いのようなものです。
走行中や走り終えた後でクラブルームで先輩たちからアドバイスを受けて「そりゃそうだよな」と反省することしきり(笑)。
帰宅して昔の「児廻りガイダンス」を慌てて引っ張り出してきて再読勉強中。
でもまだ不明な点は多々あるので、次回参加の折は出発前にリーダーさんや先輩たちにあれこれ質問させてもらって(だからといって聞いたことを必ずしも履行できるかどうかは別なんだけど・・・)不安材料を少しでも払拭しておかないといけないよね。

「児廻り」参加者には毎回1人500円のカンパ協力もお願いしていますが、これは阪神・淡路大震災を受けて2000年に設立されたNPOケンタウロスとしての災害救援活動時の義援金や物資調達に全額充てられています。

とかく荒々しいイメージが強い猛者集団の横浜ケンタウロスですが、一面では道理をわきまえた騎士たるジェントルな集団でもありますし、こんな地味にも思えるような活動も意義あるものとして伝統として継承しているんですよね。
僕みたいなリターン&ビギナーコンビ夫婦には「千鳥走行」のマスツーリングの練習や教習所を卒業した頃の初心に戻って基本を見直す自己点検も含めて良い体験でした。またお邪魔させてもらいますね(笑)。
「出船斜め駐車」の励行ひとつとっても学ぶべき点はあります。
横浜の文化や歴史をチラ見できるショートツーリングとしての旨味もありますし、色んな方と知り合える機会でもありますしね。

お昼は中華街の「興昌」で美味しく頂いて帰りました。
その昔、ここが恐らくは「チャーシュー丼」の震源地です(笑)。

なんせ横浜には殆ど土地勘のないような私ですから「夜坐蔵の前の道をアッチに真っ直ぐ行けば、横浜駅のところを通って浅間下に出るから坂を上がっていけば自動的に第三京浜の入口に着くよ」と皆さんに教わり「あっ、そのくねくねしたカーブの坂は知ってるけど、そのまま下ってくればここに繋がってたの?」という程度の始末です。やはり地元のことは地元の方に聞くものです(笑)。
実はいつもはランドマークを横浜球場に置いていて「ここから真っ直ぐ行けば昔のデニーズの先が今はセブンイレブンだから山下町の元ショップだし、その裏がミントンハウスで、中華街の西門の反対側を行けばなんとなく松影町のクラブルーム辺りに着くだろうな」程度なのでした(笑)。

「児廻り」って、バイクでの路上教習のMCケンタウロス的な方法論や回答でもあり実践なのかもね。しかも継続は実績でもあり組織力でもあります。
教習所での卒業検定以来の緊張だったのか、エンストを2回もこいたVTR女房でした(笑)。他人のことは僕も言えませんが(笑)。精進精進!無事是名馬也。
いつか路上で♪

▼mixi 横浜ケンタウロス
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