たまりば

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ワイルド過ぎる水飲み場で喉を潤す♪


ワイルド過ぎる水飲み場で喉を潤す♪












八戸三社大祭で披露される伝統芸能「虎舞」(とらまい)には、虎に頭を噛まれることで無病息災のご利益があるとされています。お正月に獅子舞に噛まれると邪気祓いになるのとちょっと似ていますが、東北地方の太平洋沿岸に分布する虎舞には航海の安全や火伏せに関する信仰として伝承されています。

八戸市の中心街にある八戸ポータルミュージアム「はっち」裏手の野外広場には「虎舞」をモチーフにしたアートでユニークな水飲み場があります。
名付けて「舞☆オブ・ザ・タイガー」です。親子の虎にも見えます。

この使える鉄製オブジェは2010年2月に設置されました。手がけたのは八戸在住の造形作家・木村勝一さんです。今回の僕の八戸行の目的には彼の工房訪問や作品見物がありました。

この勝一さんはサイドバルブ(フラットヘッド)ハーレー乗りでもありますが、とにかく好漢でマルチな才能の持ち主でウルトラパワフルなのです。会うと圧倒や刺激されまくってコッチまで元気になれちゃいます。東京から600㎞走っても会いたくなるというか、その価値が充分あるナイスガイなんだよね。

この虎のオブジェですが、よく見ると虎柄の表現方法として鉄に真鍮を埋め込むことで異なる材質を巧みな溶接技術で象嵌(ぞうがん)していることにも気づかされます。シルクロード経由の伝統技法を現代アートに嵌め込んだ大作です。
大きく開いた口の中に蛇口があるため、水を飲もうとすれば必然的に頭ごと突っ込まざるを得ないので、傍から見たら虎にガブッとかじられている様に見えるところがビジュアル的に楽しいところです。虎舞に於いては縁起モノですもんね。

ちなみにこの水飲み場は凍結防止の為にカバーをかけて冬眠というか冬ごもりもします。それもまた愛嬌を感じます。そして供給が開始される4月末には広場で虎舞が披露され目を覚ますそうです。こいつ生きてるわ。

僕たちは館鼻岸壁朝市のラリアカフェさんに集まる皆さんから道を聞いて移動してきたのですが、ここで「ひゃっこい水」で喉を潤し、ついでにペットボトルや水筒にまでたっぷり詰め込んでいます。だって冷たくて美味しいんだもん。
「はっち」の入口には勝一さんの作品「鉄犬」のダストボックスオブジェも置かれていて思わずほっこり。

そ~いえばこの日、僕らがお揃いで着ていたTシャツは勝一さんから頂いた「あいすけ」Tシャツでした(笑)。勝一さんお盆前のお忙しい時にお世話になりました。感謝。

▼八戸ポータルミュージアム(はっち)
http://hacchi.jp/#
▼木村勝一さんのFacebook
https://www.facebook.com/profile.php?id=100007817821536