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単車・道楽・ロックンロール!

単車・道楽・ロックンロール!



先日2月16日発売の隔月バイク雑誌『道楽 我が人生にバイクあり!』第16号に文学・演劇・音楽ネタで1ページ物のコラム記事を書かせていただきました。
オートバイなんて乗り物に興味の無い方でも大型書店などにお立ち寄りの際などに試しにバイク雑誌のコーナーで是非お手にとって立ち読みでもしていただけると幸いです♪
この『道楽』って雑誌はバイク雑誌の中でもかなりハードというか硬派というか強面の雑誌のひとつだと思います。
「バイク乗り」も多い浜松のライダーも過去に沢山登場や紹介されていると思うので馴染みのある方もきっといるはずです。

DNA的にも「楽器とオートバイ製造の町」浜松生まれの小生ですから、どうやら子供の頃からバイクと音楽は憧れの存在なんです。

今回のコラムで取り上げさせていただいたのは文学作品だったら以下の『イサの氾濫』だったり、CDだったら『白崎映美&東北6県ろ~るショー!!』、アーティストだったら元『上々颱風(シャンシャンタイフーン)』の白崎映美さん、演劇だったら『風煉ダンス』さんだったりと僕の大好きで一押しのものばかりです(笑)。
かなり個人的な趣味に走ったテキストですが、現在発売中の文芸誌『群像』3月号(講談社)には白崎さんご自身が愉快で上手なエッセイを寄せられています。併せてお読みいただけると嬉しいな。

▼フォトエッセイ「鬼うたひ」白崎映美著:亜紀書房
http://www.akishobo.com/book/detail.html?id=756
▼「イサの氾濫」木村友祐著:未來社
http://www.miraisha.co.jp/np/isbn/9784624601195
▼CD 白崎映美&とうほぐまづりオールスターズ『まづろわぬ民』
http://www.galabox.jp/product/379
▼白崎映美インフォメーション
https://emishirasaki.themedia.jp/
▼白崎映美&東北6県ろーるショー FB
https://www.facebook.com/tohogu6/
▼FB白崎映美 https://www.facebook.com/emishirasaki?fref=ts
▼FB白崎映美FC https://www.facebook.com/emisirasaki/?fref=ts
▼演劇集団『風煉ダンス』http://www.furen-dance.info/dorro2015/doro_top.html
https://www.facebook.com/furendance
https://www.facebook.com/furendance

▼『群像』2017年3月号(講談社)
http://gunzo.kodansha.co.jp/48080/48696.html
http://gunzo.kodansha.co.jp/

単車・道楽・ロックンロール!


▼隔月(偶数月)バイク雑誌『道楽』No.16/2017年2月16日発売
http://www.vibes-web.com/vibes_goods/doraku.html

▼白崎映美&とうほぐまづりオールスターズ 1st Album『まづろわぬ民』リリース!!
https://www.youtube.com/watch?v=2aOmIdOm-74
▼白崎映美&東北6県ろ~るショー!! 「まづろわぬ民 」歌詞付
https://www.youtube.com/watch?v=9Tu3R3uwPRE
▼白崎 映美&東北6県ろ~るショー!!「実録!!夏のぜんぶのせフェスティバル -渋谷 2015-」 -Trailer-
https://www.youtube.com/watch?v=WdQtngUI7ws

▼出典:朝日新聞 書評 2016年09月18日
著者に会いたい 鬼うたひ 白崎映美さん
http://book.asahi.com/reviews/column/2016091800016.html

■東北さ、いい事どんと来い!

 活動を休止中の老舗バンド「上々颱風(シャンシャンタイフーン)」の歌姫の一人、白崎映美さんが5年前の東日本大震災と原発事故を機に、東北愛を全開させている。
 自身、山形県酒田市出身。バンド「白崎映美&東北6県ろ~るショー!!」をつくって作詞作曲も手がけ「オラ方(がた)の先祖は まづろわぬ民だ」と奇抜な衣装をまとい、歌う。芝居にも参加。災害を「無(ね)かった事(ごど)にはさせねえぞ!」とすごむ主演女優も張った。
 かつて遠ざけた東北。なぜのめり込んだのか。きっかけは、震災の年の暮れに本紙文芸時評欄に載った、青森出身の木村友祐氏の小説「イサの氾濫(はんらん)」の評だった。図書館で作品を読み、コピーして友人に「見せまくった」という。
 「共感しました。そこには東北コンプレックスの根拠やまつろわぬ民のいわれなど、震災後の私のもやもやした思いが全部書かれていて」。行動原理ができたのか、宣戦布告するごとく、白崎さんは一から一人で動き始めた。
 初の自伝的エッセー集となる本書には、そんな近年の行動や、大火で焼け出されながらもロックスターを夢見た少女時代、人種も年齢も性別も超えて笑顔を届けた上々時代の活動など、全編「濁点の多い」庄内弁で書かれている。それは「東北に初めて誇りがもてた」証しなのか。読みだせば、飾らない人間くささにひかれ、「オラ、ちょっと訛(なま)ってますが、わりにいいヤヅです」に納得してしまう。
 「私は死ぬまで大きな声で叫ぶのだ。これからも痛い思いを知っている人たち、声の小さい人たちと連帯していきたい」。10月16日に東京・練馬で公演する。記憶を風化させぬよう、「東北さ、いい事(ごど)どんと来い!」と叫ぶつもりだ。
    ◇
亜紀書房・2700円

▼出典:東京新聞【土曜訪問】 2016年12月3日付
いいこと来い、歌うど 東北のじっちゃん、ばっちゃんのために 白崎映美さん(歌手)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/culture/doyou/CK2016120302000234.html

 「有名になりたいなあ、と初めて思います。東北のじっちゃん、ばっちゃんが『誰か知らないけど、有名な人が来てくれた』と、行けば喜んでくれるような。実際、私なんかが東北に歌いに行くより、AKBが行った方が喜ばれますもん」
 ロックバンド「上々颱風」(シャンシャンタイフーン)のメンバーといえば、思い当たる人もいるだろう。その歌姫の一人だった白崎映美(しらさきえみ)さんはいま、別のバンドで歌っている。その名は「東北6県ろ~るショー!!」。東日本大震災の二年後、北の同胞を捨て置けない一心で、東北ゆかりのミュージシャンら十数人に声をかけて結成した。「夢は福島の仮設住宅の前から中継で紅白歌合戦に出ることです」
 山形県酒田市で高校卒業まで育った。酒田大火(一九七六年十月)は中学三年の時。強風にあおられて二二・五ヘクタールもの市街地を焼き、三千人を超える被災者が出た。家族は無事だったが、白崎さんも大きな食堂だった家を失った。「酒田大火を私は一生忘れないけど、世の中はあっという間に忘れてしまった。残ったのは当事者の苦しみだけ」。大火後、音楽をひたすら聴いた。「爆音でかけたローリング・ストーンズやレッド・ツェッペリン、パンタ&ハルなんかのレコードに合わせて大声で歌った。そうしているときだけ、つらいことを一瞬忘れられた」
 大火に照らせば、震災に泣く東北のじっちゃん、ばっちゃんが想像できた。全然そうじゃないはずなのに「大丈夫です」と答える東北人の姿に震災直後、東京のテレビの前で泣いた。
 「きょうも一人で仮設住宅でごはんを食べている人がいる。多くの人が関係を引き裂かれ、ずっと先まで苦しみを抱えなくてはならない。私に何ができるのか。直接その人たちの幸せに結び付くかは分からないけれど、いいこといっぱい来い、と祈ることはできる」
 二〇一四年に第一弾CD『まづろわぬ民』を発表。白崎さんは濁音の多い地の言葉全開で東北応援の自作曲を歌った。<夢でら希望を叫んだば/誰ががバーカて指さした/あれなばバガだど笑わっだ/笑わっだたってオラ言うぞ/東北父ちゃん(母ちゃん)さ いい事来ーい>
 CDは青森県八戸市出身の作家、木村友祐(ゆうすけ)さんが自作『イサの氾濫』の一節を朗読して幕を閉じる。蝦夷(えみし)とさげすまれつつ都に抵抗した強い民の末裔(まつえい)は誰だ。小説は問う。<暗くて寒くて貧しいど思われながら、自分だぢもそう思いながら、黙々(もぐもぐ)と暮らしてきたべ><その重い口(くぢ)を開いでもいいんでねぇが。叫(さが)んでもいいんでねぇが>と。
 白崎さんは震災の年の十二月に発表されたこの小説を新聞で知り、東北人の決起する姿に揺さぶられた。今年三月の単行本化(未来社)では、帯に<血が騒ぎ、肉躍り、細胞興奮逆流し、泣ぎながらオラは立ぢ上がって叫んでいだ。んでオラは今のバンドつぐったんだぜ>と一文を寄せた。
 七月には白崎さんの初のフォトエッセー集『鬼うたひ』(亜紀書房)が出た。大火も音楽も、これまでの歩みを語り、その中で木村さんとも対談した。
 ファンからすれば、惜しまれるのは活動三十年の「上々颱風」の休止だ。ロックも歌謡曲も民謡も何でもござれ、アジアの旋律を伸びやかに奏でた祝祭感が懐かしい。「紅龍(こうりゅう)(リーダー)が『誰も仲間外れにならない音楽をやろう』と作ったのが上々。私が隠したいと思っていた方言を『その方言こそかっこいいんじゃん、映美ちゃん』と言ってくれたのは上々のメンバーだった」。ルーツを意識し自分とは何かを問いつつ歌ったバンドを離れ、「五十歳にもなって初めて社会に出たような感じ。それまでは守られて、ただ歌っていればよかった」と心細いことを言う。
 新バンドでは鬼に化身し、血のような、なまはげ風の衣装で演奏を引っ張る。「もじもじで、内向的で、声の上げにくい人たち、声の小さい人たち、声の届きにくい人たちと一緒に、小さいながらもやっていきたい。日常に戻ると私もその一人という気持ちです」
 この鬼ときたら、えらく人懐こく、飲み助で、時に寂しそう。まなざしは慈母のようだ。 (三田村泰和)

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