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▽まつろわぬバイク乗り『RIDING-HIGH』の伝説(番外編その4)

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■第1回「バイクジャンボリー1984」開催当時の趣意書公開!

【出典】
第1回 バイク・ジャンボリー趣意書
【タイトル】
流動を始めた俺達の環境 8月の蓼科に創造の第1歩を!

【本文】
1984年の幕開けは「多摩川・河川敷」をめぐる自然保護団体とライダーのトラブルを扱った「モトクロス族ひどい」の衝撃的な新聞報道で始まりました。
走る場所を求めて河川敷に追い込まれ更にそこまでも社会とのあつれきで崖っぷちまで追いつめられつつある私達……。
多摩川の一件は全国各地の河川敷の利用方法をめぐる問題の一例にすぎません。同様の問題としてバイク進入禁止を打ち出す林道も出ています。峠の「サーキット族」と呼ばれる症候群も単なる事故の多発、死者の続出や「筑波パープル・ライン」のバイク締め出し等のレベルを越えて、地域住民との摩擦の極限現象として去る5月24日深夜、都内・葛飾区水元公園内で発生した「死のワナ・路上ロープ」事件といった「殺人」という、不幸な事態にまでエスカレートしてしまいました。

「走る場所がない!」「サーキットのスポーツ走行も満杯なんだ!」
そんな切実な叫びにも似た声をよく耳にします。しかし、今それだけではだめなことに私達は気づきつつあります。愚痴を乗り越え自分達の事は自分達の手で解決していかねばならないことを。

この間の事件をひとつの教訓に前向きな仲間達が自主的に「バイク・パーク」や「バイク村」建設に着手したりして自前のモトクロス、トライアル場の確保に動いています。理不尽な事に筋を通そうと高校生への実質免許取り上げの「3無い・4無い運動」へ切り込んでいるグループもあれば、普通車と同じ料金をむしりとる現行の高速道路料金体系に一矢を報わんと現在私達「バイク差別と闘うライディング・ハイ連絡会」は「1万人・払い過ぎ高速料金返還訴訟」という集団訴訟を準備し活動を開始しています。

確かに様々な課題はあるでしょう。
がしかし、様々な具体的な取り組みが今複雑に反響・共鳴する中で相互に刺激され全体としても活性化し私達を取り巻く状況も流動を開始しています。

そんな様々な思いを持った全国に散らばる2輪団体・グループ・ライダーの一大・大同団結のモニュメントの場として又、多くの仲間が可能な限り一堂に集まり、個々の問題意識を持ち寄り、発表・報告・交流・討論しあうなかから、日本のライダーの明日を模索しあえるような、そんな“場”としての第1回「バイク・ジャンボリー」実行委員会への参加・賛同・協力を呼びかける次第です。

バイク・メーカーや行政主導型の集まりではなく、一人一人のライダーの声を集め、真に反映できるようなライダーの集合体、そう、あのフランスの『F.F.M.C』(フランス怒りのオートバイ連盟)のダイナミックにして創意溢れる運動に学び、バイクライフ発展途上国・日本の汚名返上を賭け、日本に於けるひとつの流れを創出しようではありませんか。

日本のバイク・ルネッサンスに向けて大胆にして壮大な一歩を共に踏み出そう!

1984年8月1日
第一回 バイク・ジャンボリー実行委員会

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

う~ん、一体誰が書いた文章なのだろう。
30数年ぶりに読み返してみたのですが、このクドさと稚拙さはどう考えても俺だよな、俺としか思えない(笑)。
24歳の俺の文章を58歳になったばかりの俺が読んでいるわけだが、それにしても今よりはかなり酷い(あんまり変わってないとも云えるかもしれんが……とほほっ)。
青臭いのは年齢のせいもあるが、それは若さ故の未熟さとでも受け止めておこう。
中学や高校の時の卒業文集を読んだ気分に近い赤面モノの気恥ずかしさはあるが、当時、フランスで結成された「FFMC」というバイク乗りの圧力団体を意識していたことはわかった。

あれから30余年の時が経過したというのに「フランス革命」のような西欧型の市民革命を経験していない我が国では、残念なことに未だに民主主義が未成熟のままらしく、相変わらず「バイク乗りの・バイク乗りによる・バイク乗りの為の組織」が存在していないのが現状だろう。
時代は「我々が」とか「私達は」の「WE」から、「I」の個の発想や自立へとシフトしているのだが、乱立し孤立する「個」が大多数なのかなかなか大きなウネりを期待できそうもないような気がしてならない。
私のような年寄りはついつい悲観的になりがちだ(苦笑)。

1984年のことなので、文中に都内葛飾区の水元公園で発生した殺人事件に触れた箇所がありました。
「暴走族」なのか「ローリング族」なのかも定かではありませんが、近隣住民から深夜の騒音の苦情も出ていた場所だそうです。
被害に遭われた高校生が実際に暴走族やローリング族に属していたのかも今となっては僕にはわかりません。でも、彼が公園内に張られたロープに引っかかって転倒死されたことは事実です。犯人の目的が暴走族グループ間の対立が背景にあったのか、騒音に業を煮やした住民とかなのか、それとも愉快犯や軽いイタズラ目的だったのかも未だに犯人や犯行グループが検挙されたとは記憶にはないので不明です。理由はともあれ痛ましい事故でしたし、ショッキングな事件でした。

当時、僕達は大学脇の国道1号線の歩道上にバイクを駐車していたせいで、誰かに「邪魔だ。タイヤに穴を明けてパンクさせてやる」的な張り紙をされた記憶があります。車椅子の方も含めて近隣の歩行者の通行を妨害するのは心苦しいことなので大学側との「駐輪場確保とバイク通学権」を求めて近隣住民の方も含めて交渉を急ぐとともに、駐車マナーの向上の為に歩道に出て日々のバイク通学者の実態調査も兼ねて駐車マナー向上の指導をしていた気がします。
もっとも、ただでさえ狭い歩道を所轄署か大学当局の要請で建設省が乗り出してきて、そこにバイクを停めさせないようにバリケードを設置して歩道の半分を占拠していたのが余計に通行者とのトラブルを招いていた気もしますけどね。水元公園のロープ殺人事件でふとそんなことも思い出しました。

話を“バイク・ジャンボリー1984”に戻すと、初回の参加団体には、バイク差別と闘うライディング・ハイ連絡会、茂木モータース、R.C.M、中部学二連、チームテラサキ、明治学院大学2輪通学者・井戸端会議などの名前が確認されます。
ささやかながらも、横結と横断のバイク乗りたちの連携の萌芽が見られた気がしています。

写真は当時のライディングハイ連絡会の当時の事務局スタッフの集合写真です。
84年5月の東名~御殿場間の120台による集団走行の時かな。明治学院大の「井戸端会議」と「シェルター・ピープル」関係の初期メンバーが・・・数えていくと約20人強・・・う~ん、22名くらいはいるかも(笑)。

【文責】小池延幸(58)/ZRX1200 DAEG
明治学院大MC『井戸端会議』初代総長

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≪参考≫『百騎百景』投稿先過去まとめ!
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▼まつろわぬバイク乗り『RIDING-HIGH』の伝説(Vol.01)
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▼まつろわぬバイク乗り『RIDING-HIGH』の伝説(Vol.02)→結成報告/読売新聞
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▼まつろわぬバイク乗り『RIDING-HIGH』の伝説(Vol.03)→第1波提訴報道/朝日新聞
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▼まつろわぬバイク乗り『RIDING-HIGH』の伝説(Vol.04)→第1波提訴報道/毎日新聞
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▼まつろわぬバイク乗り『RIDING-HIGH』の伝説(Vol.05)→日本初のバイクデモ/東京タイムズ
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▼まつろわぬバイク乗り『RIDING-HIGH』の伝説(Vol.06)→日本初のバイクデモ/毎日新聞コラム
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▼まつろわぬバイク乗り『RIDING-HIGH』の伝説(Vol.07)→東名高速集団走行会?
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▼まつろわぬバイク乗り『RIDING-HIGH』の伝説(Vol.08)→「オートバイ」誌インタビュー
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▼まつろわぬバイク乗り『RIDING-HIGH』の伝説(Vol.10)→朝日ジャーナル
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▼まつろわぬバイク乗り『RIDING-HIGH』の伝説(Vol.11)→サンケイ新聞
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▼まつろわぬバイク乗り『RIDING-HIGH』の伝説(Vol.12)→週刊プレイボーイ
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