たまりば

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この≪評論≫を忘れていたぁ~!(笑)

この≪評論≫を忘れていたぁ~!(笑)

疾風怒涛の『まつろわぬ民2018』公演観劇を約一カ月に控えて、昨日はこの音楽劇の原点となった震災後小説のひとつ「イサの氾濫」(木村友祐著/未來社)の書評をブログにアップしていたのですが、小説「イサの氾濫」を引き金とした東北の歌姫・白崎映美の決起とそれに続く芝居の初演に至る経緯を網羅した評論を紹介するのをうっかり忘れていました(笑)。
ぶっちゃけ、その執筆者の伊達政保さんから「俺も書いてるよ」的なメッセージが当方に届きました!(笑)
もう冷や汗ものです。いやぁ~失敬失敬。

この≪評論≫を忘れていたぁ~!(笑)


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★【出典】図書新聞 No.3259  2016年6月18日
評者◆伊達政保
まつろわぬ民・東北人の怨念や思い――CD『まづろわぬ民』(白崎映美作詞・作曲)と演劇『まつろわぬ民』(劇団「風煉ダンス」制作)

■これまで入手困難で、音楽ファンの一部では幻の小説とも言われた木村友祐著『イサの氾濫』が、ようやく単行本(未來社)として出版された。東日本大震災の半年後に書かれ、その年の文芸雑誌「すばる」12月号に掲載されたこの作品、三島賞候補作となり、その後、大きな渦を巻き起こしていくことになったのだ。
 震災後、東京での編集者の仕事に挫折し故郷八戸に帰郷した主人公は、故郷と都会に引き裂かれたマージナルマンとして震災の現状に向き合わざるを得ない。そこでの事故の葛藤を描くだけなら悩める私小説の域を出なかったろう。しかしそこで思い起こす荒くれ者の叔父イサの姿、そこに古代から現代に至るまで、まつろわぬ人として虐げられてきた東北の民の姿を見、現在の被災者と重ね合わせて、まつろわぬ民として叫んでもいいのではないかとしている。作品中、酔った主人公の妄想の中では古代から現在までの東北の民が全てイサとなり、首都へ東京へ永田町へと攻め上り、国会議事堂を粉砕する。文学としての破綻をものともせず、著者の東北人としての怨念や思いが、方言を使った文体から溢れていた。
 「上々颱風」の歌姫白崎映美は、震災後、悶々とする中、この「イサの氾濫」に出会う。この小説は東北酒田出身の白崎に火を付け、友人達に雑誌のコピーを配る一方、「まづろわぬ民」を作詞作曲するのだ。東北人のオイラすぐさま古本で雑誌を入手、この物語を涙無くしては読めなかった。そして白崎は、東北出身のミュージシャンを中心として「とうほぐまづりオールスターズ」を結成。また演劇関係の友人達の協力を得て「東北6県ろ~るショー!!」と銘打ち、ライブを展開、ついにはレコーディングを行いCD『まづろわぬ民』を制作。音楽アルバムとしては珍しく、著者自身による「イサの氾濫」の朗読も収録。劇団「風煉ダンス」は歌に触発されて制作した演劇『まつろわぬ民』主演白崎映美を上演。とうほぐまづりオールスターズは東北6県ろ~るショー!!と改名、50人以上のメンバーによるライブDVDも制作、周囲を渦に巻き込みながら活動を続けている。
 震災文学も数あれど、また文学作品が、ジャンルを超えて、このような大きな渦になったことがあっただろうか。発表から5年後の単行本化(装幀画ますむらひろし、帯に白崎映美)もその渦が巻き起こした結果なのだ。ありゃ、単行本を読んで、掲載された作品と印象が違うと思い比較精読してみた。文学的推敲研削とはこういうものなのか。言葉の細かな変更ばかりかラストの大幅な書き換えにより、震災半年後の問題提起と、5年後の状況批判の違いが鮮明となっていた。

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この≪評論≫を忘れていたぁ~!(笑)


芝居のタイトルにもある「まつろわぬ」とは、「容易に屈服、服従しない」という意味ですから、自由を希求して止まない僕らバイク乗りやROCKERの生き様や感性にはピッタリの作品だと思います。
息苦しい今の我が国の状況を真正面から撃ちながらもお堅いこと抜きの笑える超エンタメ作品に仕上がっています。(きっと♪)

東日本大震災~原発事故を受けた年末に発表された木村友祐さんの小説『イサの氾濫』(未來社)があります。『恋する原発』(高橋源一郎著)や『想像ラジオ』(いとうせいこう著)といった「震災文学」に並ぶ金字塔のひとつとしてこの後も間違いなく高く評価される作品だと思います。
古くから蝦夷(えみし)と呼ばれ、大和朝廷から“まつろわぬ民”(服従しない民)と目された寡黙な東北の民よ、今こそ叫べ!という熱いメッセージが込められた作品に「全身の血が逆流した」というのが歌手・白崎絵美(上々颱風)でした。
「私もその末裔だ!」と『白崎映美&東北6県ろ~るショー!!』を結成し、ロック、ジャズ、歌謡、民謡が見事に融合した東北の土着感溢れる音と歌を被災地や全国行脚で届けてきました。
その熱い歌に触発された演劇集団『風煉ダンス』が、2014年、白崎主演の音楽劇『まつろわぬ民』を創作上演。調布市せんがわ劇場の観客動員記録を塗り替える連日満席の大反響でした。
昨年は異才伊藤ヨタロウらの新キャスト、新演出で東京、いわき(福島県)、山形で再演し約3千人を動員し再び大反響を呼び起こしました。
コトバから歌へ、歌から劇へとうねりを上げる“まつろわぬ民”の〈氾濫〉が、今年、東京、酒田(山形県)、八戸(青森県)での地で、2018年版として上演されます。

風煉ダンスの芝居の特色である観る者の度肝を抜くその特異な美術・空間表現は常に圧倒的で、天衣無縫のフリージャズ集団『渋さ知らズ』メンバーによる血沸き肉躍る迫力の生演奏(劇伴)は今回も健在です。
〈破天荒な人力スペクタクル音楽劇〉、〈全身全霊芸術〉などと大絶賛の公演をお見逃しなく。

2018年は原点から物語を見つめ直す年として、歌「まづろわぬ民」を生んだ小説「イサの氾濫」の作者木村友祐の故郷八戸。そして白崎映美の故郷である酒田へ!先立つ東京公演は、三鷹市公会堂・光のホールにて。
≪不屈の民≫の小さき炎があなたの胸に確かに灯る・・・みたいな内容の作品です。

あ~一カ月先の公演なのに今から無性に血が騒ぐ!!
今回の再々演は新たなキャストを加わって一層楽しみが増してますよぉ~。

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いつかは屍になる者どもよ
風に舞う死者の声を聞け
その胸に小さき炎を燃やし

立ち上がれ言葉
ひるむな魂よ
おまえの援軍はここにいる

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この≪評論≫を忘れていたぁ~!(笑)


▼まつろわぬ民2018 特設サイト
https://alafura6.wixsite.com/furendance

演劇集団 風煉ダンス
東京・酒田・八戸 三都市連続公演
『まつろわぬ民2018』

◆11月15日19:00、16日14:00
三鷹市公会堂・光のホール
◆12月1日(土)13:30
酒田市民会館・希望ホール
◆12月7日(金)14:00/19:00、8日(土)14:00
八戸市公会堂文化ホール

まつろわぬ民とは ”あらがい迎合しない者”
舞台は怪しげな老婆が住む一軒のゴミ屋敷。役所によるゴミの強制撤去が行われようとしたその時、ゴミと思ったものはいつしか魂の宿った付喪神! 長い眠りは解かれ、押し込めた記憶が現代に馳せて問いかける。
この作品は、忘れ去られる者、虐げられながらも闘い続けている者に思いを寄せ、古代の東北と現代を大胆に往還する人力スペクタクル音楽劇。「上々颱風」「東北6県ろ〜るショー!!」の歌姫・白崎映美を主演に迎え、2017ツアーでは東京、いわき、山形で3千人を動員した。2018は、白崎の生まれ故郷の酒田、そして「まつろわぬ民」の原点である八戸にて、新キャスト新演出で再び壮大な舞台を立ち上げる。

作:林周一 演出:林周一 笠原真志
音楽・演奏 辰巳小五郎 関根真理 ファン・テイル
出演:白崎映美 伊藤ヨタロウ
反町鬼郎 リアルマッスル泉 吉田佳世 吉成淳一
御所園幸枝 笹木潤子 堀井政宏 山内一生 飯塚勝之
柿澤あゆみ 塚田次実 内田晴子 外波山流太
サモ★ハン 木村勝一(ごめ企画) 仲坪由紀子
服部ひろとし 奈賀毬子(肯定座)岸野健太(てがみ座)柾谷伸夫(ごめ企画・八戸公演のみ出演)
林周一 笠原真志
チケット:全席自由/入場は当日受付順
一般(前売・当日共) 4,500円
       ペア割 8,000円(2名様) 
        U25  2,500円 
       中高生  1,000円
東京公演・前売り開始:9月1日10:00
◆Quartet Online(カルテット・オンライン)
 https://www.quartet-online.net/ticket/tokyo-maturowanu2018

▼演劇集団 風煉ダンス
https://www.facebook.com/furendance/
http://www.furen-dance.info/about.html
▼風煉ダンスの軌跡 ( 1990年〜2015年)
https://www.youtube.com/watch?time_continue=33&v=aTh0iPFoWr0

▼特別企画 テント芝居・野外劇の現在形
【劇評】『まつろわぬ民』風煉ダンス2017
東北百鬼夜行絵巻を 大江戸先住民が観る ~
平井玄 (批評家)
http://www.geocities.jp/azabubu/artissue/a11/011sp_hirai.html

▼白崎映美 新旧インフォメーションサイト
https://emishirasakinew.amebaownd.com/
http://emishirasaki.com/
https://www.facebook.com/emishirasaki
▼白崎映美&東北6県ろ~るショー!!
https://www.facebook.com/tohogu6/
▼フォトエッセイ『鬼うたひ』白崎映美著 亜紀書房
http://www.akishobo.com/book/detail.html?id=756

▼小説『イサの氾濫』木村友祐著/未來社
http://www.miraisha.co.jp/np/isbn/9784624601195
▼木村友祐 https://www.facebook.com/yusuke.kimura.794

▼たちかわ創造舎
https://tachikawa-sozosha.jp/share-office-member/furen-dance

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▼『まつろわぬ民』2017特設サイト
https://furendance.wixsite.com/matsurowanu2017
▼風煉ダンス公演「まつろわぬ民2017」 予告編
https://www.youtube.com/watch?v=ib6Njrg-UvQ
▼『えんぶ』no.6(2017年8月号)
【特集】演劇集団 風煉ダンス公演『まつろわぬ民 2017』
http://enbu.shop21.makeshop.jp/shopdetail/000000007746/ct2331/page1/order/
▼風煉ダンスが問題作『まつろわぬ民』2017を再演、白崎映美、伊藤ヨタロウら出演で東京&東北巡演
https://spice.eplus.jp/articles/125788

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