表題作『幸福な水夫』クリア♪

放課後倶楽部♪DX

2018年01月05日 08:15

表題作『幸福な水夫』クリア♪

まだ1冊丸ごとは読み終えていないので感想は後回しにします。
木村友祐さんの震災前の作品『幸福な水夫』ですが、「それにしても、震災前と震災後では、ぼくの書き方はガラリと変わってしまった」と帯にあった理由が他の収録作2本とまだ対比出来てないのです。
でも、想像以上に表題作にも毒は含まれていて、読んでスカッとしました。
下北半島の親子3人の車旅の件は思わず1990年のロードノベル『スズキさんの休息と遍歴 またはかくも誇らかなるドーシーボーの騎行』(矢作俊彦著/新潮社)を思わず想起させてくれました。あの作品も個人的には好きな作品です。

それにしても木村友祐さんの新刊『幸福な水夫』は凝りに凝った素敵な装丁ですが、これは初版の1500部限定らしいですよ。特別装丁版はお早目にってことだよね。



▼『幸福な水夫』木村友祐著(未來社) 
http://www.miraisha.co.jp/np/isbn/9784624601218

※内容紹介
「それにしても、震災前と震災後では、ぼくの書き方はガラリと変わってしまった」。
「幸福な水夫」(2010年発表)、「突風」(2015年発表)の小説2篇と書き下ろしエッセイ「黒丸の眠り、祖父の手紙」を収録。書き方は変わっても、郷里の家族とちいさな命を見つめるまなざしは変わらない。温かな、ときに激しい南部弁の響きに満ちた作品集。
装丁:佐藤亜沙美
挿画:榎本マリコ

※著者について
木村友祐(きむらゆうすけ)
1970年生まれ、青森県八戸市出身。八戸を舞台にした『海猫ツリーハウス』(集英社、2010年)でデビュー。ほかの著書に『聖地Cs』(新潮社、2014年)、『イサの氾濫』(未來社、2016年)、『野良ビトたちの燃え上がる肖像』(新潮社、2016年)がある。2013年、フェスティバル/トーキョー13で初演された演劇プロジェクト「東京ヘテロトピア」(Port Bの高山明氏構成・演出)に参加、東京のアジア系住民の物語を執筆(現在もアプリとなって継続中)。詩人・比較文学者の管啓次郎氏の呼びかけで2014年よりはじまった「鉄犬ヘテロトピア文学賞」の選考委員もつとめる。

▼FB 木村友祐
https://www.facebook.com/yusuke.kimura.794

▼『イサの氾濫』木村友祐著: 未來社 2012年(2014年)
http://www.miraisha.co.jp/np/isbn/9784624601195
▼『聖地Cs』木村友祐:新潮社 2014年
http://www.shinchosha.co.jp/book/336131/
▼『野良ビトたちの燃え上がる肖像』木村友祐:新潮社 2016年
http://www.shinchosha.co.jp/book/336132/
▼『海猫ツリーハウス』木村友祐:集英社 2009年(2010年)
http://books.shueisha.co.jp/CGI/search/syousai_put.cgi?isbn_cd=978-4-08-771333-6&mode=1

▼八戸ブックセンター
【開設1周年記念ギャラリー展】紙から本ができるまで展
https://8book.jp/bookcenter/1250/

▽スローベース
http://slowbase.net/
▽木村勝一FB
https://www.facebook.com/profile.php?id=100007817821536

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