2017年07月06日12:20
ここは昔、深い海の底！？
ここは昔、深い海の底！？
武甲山を望む「道の駅・秩父」の駐車場です。
車では過去に何度も訪れたことのある勝手知ったる場所ではありますが、超ビギナー&リターン組58歳凸凹コンビとしてはバイクでは初訪問になります(笑)。
そういえば秩父の代表的な夏祭りである川瀬祭の花火打ち上げはこの駐車場から数百メートルの場所からなので当日は特等席にもなります。
トイレもあって安心ですし、駐車場の一角では「ちちぶの水」も汲めますし、この水でコーヒーを淹れたこともありました。
本年5月27日に奥秩父の「大滝食堂」で開催された『RIDE集会077＠秩父』に参加された皆さんの中には現地手前のトイレ休憩ポイントとしてここに立ち寄られた方も案外といるんじゃないでしょうか。
武甲山といえば石灰岩で覆われた山なので、セメントの原料として用いられる為に山体も削られて姿を変えてきたはずです。
つまりビル建物のコンクリートとして文字通り身を削って日本の経済成長に尽くしてきた存在だとも云えます。「秩父セメント」なんて名称も何処かで耳にしたことありますよね。秩父とセメント産業は昔から密接な関係にあります。
採掘で削られて痛々しい姿にも映りますが、秩父の人々のシンボルでもあり原風景
でもあるその姿は個人的には好きだな。
石灰が採れるということはサンゴの死骸が海底に静かに堆積して、それが隆起して列島や山を成したと考えれば、太古の昔は“深い海”の底だったことにも想いが馳せます。
ここ秩父を舞台にした傑作アニメ作品に『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』(2011年4月～6月オンエア)があります。
東日本大震災の余震と早鐘のように激しく打ち鳴らされる進行形の原発事故の不安の中、それが制作され続け、深夜枠であっても放映され続けたことを考慮すると、震災については一切作品中では触れてはいないものの、「死者との対話」という意味に於いても、「震災後文学」に間違いなく位置付けられるものと考えます。
それに主人公の少年“じんたん”こと「宿海仁太(やどみじんた)」の苗字が“海を宿す”と解釈すれば、それは太古の昔に海の底であった秩父という土地をも連想させてもくれました。
加えて秩父は季節と天候次第では関東有数の“雲海スポット”でもあります。
明け方(4輪で出かけましたが)、三峯神社から見下ろした秩父市街はすっぽり雲の海の下に沈んでいました。海に面していないことでとかく揶揄される埼玉県ですが、どうしてどうして海を連想させてくれるモノが隠れています。
“あの花”にしても“ここさけ”にしても秩父を舞台にした良質のアニメ作品のヒットで、「聖地巡礼」と呼ばれるアニメツーリズム現象が観光資源として地元でも評価注目されています。
僕らが学生時代だった1980年代前半にはシネマツーリズムのブームもありましたよね。大林亘彦監督の“尾道三部作”に触発された広島県・尾道ブームでした。大林監督といえば僕らバイク乗りにとっては『彼のオートバイ、彼女の島』（1986年）が挙げられますが、監督渾身の問題提起作『この空の花 長岡花火物語』(2012年)に刺激されて夫婦で新潟県長岡地方を旅したこともありました。
実は埼玉県はアニメ作品を活用して“町おこし(県おこし？)”に力を注いでいます。「埼玉県＝アニメの聖地」のイメージ戦略です。
「2020東京オリンピック」開催の是非はともかくとして、日本は諸外国に比較すれば治安の良いイメージもありますし、四季の変化や自然も豊かで歴史的遺産も多いようで、五輪開催との相乗効果で外国人観光客はますます増えるでしょうし、その中には「レンタルバイクで日本的な風景の中を走ってみたい」とか「バイクで日本のアニメ“聖地巡礼”ツーリングをやってみたい」なんて酔狂な方も少数ながら出てきてもおかしくない気がします。
海外から見たら日本はバイク生産王国でしょうから、バイク環境が整っていると思っているでしょうし、日本のアニメも評価は国際的にも高いですからね。
それに政府も「観光立国」を目指してPRに力を注いでもいます。
最近では観光立国日本の起爆剤を狙って「アニメ聖地」88か所(お遍路さんか？)を選定して観光資源の掘り起こしも計画中らしいですしね。
バイク乗りの中にもアニメファンは存在するようなので、アニメツーリズムを「聖地巡礼」と呼ぶにはやや抵抗感はありますが、アニメ聖地巡りのツーリングもひとつのコンテンツとしては面白いかなとは思っています。エリア訪問することでしかわからない土地の文化や歴史ってありますからね。
何時か路上で！無事是名馬也。
▽道の駅 秩父
http://www.michinoeki-network.jp/index.html
▼秩父観光ナビ
https://navi.city.chichibu.lg.jp/
▼武甲山資料館 http://bukohzan.jp/
▼アニメ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』公式サイト
http://www.anohana.jp/tv/
▼「劇場版 あの花。」予告編
https://www.youtube.com/watch?v=v5Mo4OatkZw
https://www.youtube.com/watch?v=R3eGuOKj8gM
▼あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 PV2
https://www.youtube.com/watch?v=AQ49_JpDETY
▼アニメ映画『心が叫びたがってるんだ。』
http://www.kokosake.jp/
▼実写映画『心が叫びたがってるんだ。』公式サイト
http://kokosake-movie.jp/
▽一般社団法人アニメツーリズム協会
http://shadan.animetourism88.com/
▽【埼玉県】 アニメ聖地マップ
https://anime-tourism.jp/r/Saitama/
▼映画『この空の花 長岡花火物語』製作委員会
http://www.locanavi.jp/konosora/
▼映画『この空の花 長岡花火物語』予告編
https://www.youtube.com/watch?v=slmD78RWgec
▽道の駅 果樹公園あしがくぼ(秩父郡横瀬町)
http://www.yokoze.org/shisetsu/michinoeki_kajukoen_ashigakubo/
▼秩父 三峯神社
http://www.mitsuminejinja.or.jp/
武甲山を望む「道の駅・秩父」の駐車場です。
車では過去に何度も訪れたことのある勝手知ったる場所ではありますが、超ビギナー&リターン組58歳凸凹コンビとしてはバイクでは初訪問になります(笑)。
そういえば秩父の代表的な夏祭りである川瀬祭の花火打ち上げはこの駐車場から数百メートルの場所からなので当日は特等席にもなります。
トイレもあって安心ですし、駐車場の一角では「ちちぶの水」も汲めますし、この水でコーヒーを淹れたこともありました。
本年5月27日に奥秩父の「大滝食堂」で開催された『RIDE集会077＠秩父』に参加された皆さんの中には現地手前のトイレ休憩ポイントとしてここに立ち寄られた方も案外といるんじゃないでしょうか。
武甲山といえば石灰岩で覆われた山なので、セメントの原料として用いられる為に山体も削られて姿を変えてきたはずです。
つまりビル建物のコンクリートとして文字通り身を削って日本の経済成長に尽くしてきた存在だとも云えます。「秩父セメント」なんて名称も何処かで耳にしたことありますよね。秩父とセメント産業は昔から密接な関係にあります。
採掘で削られて痛々しい姿にも映りますが、秩父の人々のシンボルでもあり原風景
でもあるその姿は個人的には好きだな。
石灰が採れるということはサンゴの死骸が海底に静かに堆積して、それが隆起して列島や山を成したと考えれば、太古の昔は“深い海”の底だったことにも想いが馳せます。
ここ秩父を舞台にした傑作アニメ作品に『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』(2011年4月～6月オンエア)があります。
東日本大震災の余震と早鐘のように激しく打ち鳴らされる進行形の原発事故の不安の中、それが制作され続け、深夜枠であっても放映され続けたことを考慮すると、震災については一切作品中では触れてはいないものの、「死者との対話」という意味に於いても、「震災後文学」に間違いなく位置付けられるものと考えます。
それに主人公の少年“じんたん”こと「宿海仁太(やどみじんた)」の苗字が“海を宿す”と解釈すれば、それは太古の昔に海の底であった秩父という土地をも連想させてもくれました。
加えて秩父は季節と天候次第では関東有数の“雲海スポット”でもあります。
明け方(4輪で出かけましたが)、三峯神社から見下ろした秩父市街はすっぽり雲の海の下に沈んでいました。海に面していないことでとかく揶揄される埼玉県ですが、どうしてどうして海を連想させてくれるモノが隠れています。
“あの花”にしても“ここさけ”にしても秩父を舞台にした良質のアニメ作品のヒットで、「聖地巡礼」と呼ばれるアニメツーリズム現象が観光資源として地元でも評価注目されています。
僕らが学生時代だった1980年代前半にはシネマツーリズムのブームもありましたよね。大林亘彦監督の“尾道三部作”に触発された広島県・尾道ブームでした。大林監督といえば僕らバイク乗りにとっては『彼のオートバイ、彼女の島』（1986年）が挙げられますが、監督渾身の問題提起作『この空の花 長岡花火物語』(2012年)に刺激されて夫婦で新潟県長岡地方を旅したこともありました。
実は埼玉県はアニメ作品を活用して“町おこし(県おこし？)”に力を注いでいます。「埼玉県＝アニメの聖地」のイメージ戦略です。
「2020東京オリンピック」開催の是非はともかくとして、日本は諸外国に比較すれば治安の良いイメージもありますし、四季の変化や自然も豊かで歴史的遺産も多いようで、五輪開催との相乗効果で外国人観光客はますます増えるでしょうし、その中には「レンタルバイクで日本的な風景の中を走ってみたい」とか「バイクで日本のアニメ“聖地巡礼”ツーリングをやってみたい」なんて酔狂な方も少数ながら出てきてもおかしくない気がします。
海外から見たら日本はバイク生産王国でしょうから、バイク環境が整っていると思っているでしょうし、日本のアニメも評価は国際的にも高いですからね。
それに政府も「観光立国」を目指してPRに力を注いでもいます。
最近では観光立国日本の起爆剤を狙って「アニメ聖地」88か所(お遍路さんか？)を選定して観光資源の掘り起こしも計画中らしいですしね。
バイク乗りの中にもアニメファンは存在するようなので、アニメツーリズムを「聖地巡礼」と呼ぶにはやや抵抗感はありますが、アニメ聖地巡りのツーリングもひとつのコンテンツとしては面白いかなとは思っています。エリア訪問することでしかわからない土地の文化や歴史ってありますからね。
何時か路上で！無事是名馬也。
▽道の駅 秩父
http://www.michinoeki-network.jp/index.html
▼秩父観光ナビ
https://navi.city.chichibu.lg.jp/
▼武甲山資料館 http://bukohzan.jp/
▼アニメ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』公式サイト
http://www.anohana.jp/tv/
▼「劇場版 あの花。」予告編
https://www.youtube.com/watch?v=v5Mo4OatkZw
https://www.youtube.com/watch?v=R3eGuOKj8gM
▼あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 PV2
https://www.youtube.com/watch?v=AQ49_JpDETY
▼アニメ映画『心が叫びたがってるんだ。』
http://www.kokosake.jp/
▼実写映画『心が叫びたがってるんだ。』公式サイト
http://kokosake-movie.jp/
▽一般社団法人アニメツーリズム協会
http://shadan.animetourism88.com/
▽【埼玉県】 アニメ聖地マップ
https://anime-tourism.jp/r/Saitama/
▼映画『この空の花 長岡花火物語』製作委員会
http://www.locanavi.jp/konosora/
▼映画『この空の花 長岡花火物語』予告編
https://www.youtube.com/watch?v=slmD78RWgec
▽道の駅 果樹公園あしがくぼ(秩父郡横瀬町)
http://www.yokoze.org/shisetsu/michinoeki_kajukoen_ashigakubo/
▼秩父 三峯神社
http://www.mitsuminejinja.or.jp/