たまりば

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冬が来る前に?


冬が来る前に?





新聞折込の「WORKMAN」のカジュアルウエア「ワークマン+(Plus)」のチラシを手に女房が「これ安いよぉ~!」と驚きの声を上げていました。
バイク用専門ウエアを謳うアパレルメーカーやアウトドアメーカーの価格と比べると半額とか3分の1といった印象ですよね。
そういえば作業服屋さんのイメージが強かった「ワークマン」も最近はバイク用とか釣り用、果てはサバゲ用とかキャンプなどのシーンにも使えるアウトドア向けの商品ラインを充実させているのは耳にしていました。

ワークマンにバイク乗りが注目したのは2015年発売の建設作業員や道路誘導員などの屋外作業員向けに作られた高機能防水防寒ウエア「AEGIS」(イージス)とされています。
これをバイク乗りたちが防寒着として流用し、口コミで広がっていったわけてず。6800円でこの機能なら費用対効果(コストパフォーマンス)としては満足がいったわけです。

僕らが学生時代なら「どかじゃん」を冬の防寒着として流用していたのと同じです。昔はお金もないし、そもそもバイク専用なんて製品も数が限られていたから中古の米軍放出品などタフなものをバイク生活に流用していたしね。

それが「イージス」の登場で街着でも使えるくらいにカラフルになり、袖口からの雨風の侵入を妨げる機能が強化されたり、安全対策で反射プリントが追加されたりとワークマン製品は改良を加えていったのです。
機能性、耐久性、低価格、そこにデザインの良さが加われば鬼に金棒です。
タフさでは作業服で培った実績も信頼もありますからね。
そんな普段使い出来る機能的な低価格商品となれば、気にはなりますよね。

今年9月に新業態の『ワークマン・プラス』が東京・立川市のショッピングモールに初めて出店し、年内には神奈川県(川崎市)と埼玉県内に新たに2店舗がオープンとも聞いています。店が近くになくてもネットでも買えるしね。
従来店でもバイク乗りにも重宝しそうな商品も扱ってはいるので、ちょいと横浜帰りに近所のワークマンも覗いてきました。
全国に800店舗以上も展開しているから必ずといっていいくらいに街道沿いとかにあるしね。

冬用に限らず、夏場の苛酷な作業現場で働く人達向けの作業着って最近は熱中症の対策もあるから旧汗性、速乾性、遮熱性などの機能を意識したりしているからバイク乗りも気になるよね。それに作業着だけにストレッチ性などの動きやすさを重視した製品などは僕らにも求められる機能だしね。
バイク雑誌でも「ワークマン」製品で上から下まで固めたライダー向けファッションコーディネイトの特集でもやったら、その価格と機能にビックリかもね(笑)。ブームは数年前から来ていたから既に何処かのバイク雑誌でやってるとは思うけどね。

▼ワークマン
https://www.workman.co.jp/
https://store.workman.co.jp/

▼東洋経済オンライン 2018年10月21日付
「ワークマン」がオシャレになれた本当の理由 初出店のカジュアルウエア店舗は出足好調
https://news.goo.ne.jp/topstories/bizskills/589/c3702b339e20310f631afdb0f51ad717.html

▼東洋経済オンライン 2018年10月21日付
ワークマンが驚くべき変貌 耐久性の高さと圧倒的安さで人気に 
http://news.livedoor.com/article/detail/15474911/






  • 六本木での月末のレコ発ライブには出かけられないがアルバムは購入だな♪


    六本木での月末のレコ発ライブには出かけられないがアルバムは購入だな♪



    「ももいろクローバーZ」等のアーティストのレコーディングやライヴサポートで活躍中のロックギタリスト伏見蛍さんのこのアルバムは聴いてみたいな♪
    全編インスト♪(#^^#)


    ▼Crooked Sun<クルッキド・サン> 1st album "Crooked Sun" release!!
    https://www.youtube.com/watch?time_continue=25&v=axCYgDjemOI

    ▼Crooked Sun<クルッキドサン> 1st album"Crooked Sun" PV
    https://www.youtube.com/watch?v=m4DcWpkb5GE
    ヘヴィーアンビエントスペースロックと言うのはどうだろう。

    ▼Crooked Sun 特設サイト
    http://disx.galabox.net/crookedsun/

    Crooked Sun<クルッキドサン>
    ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
    No Lie-Sense(鈴木慶一&KERA)、ももクロ等で活躍のギタリスト
    伏見蛍のリーダーバンド”Crooked Sun”(クルッキドサン)が待望の1stアルバムリリース!!
    この夏、THE BEATNIKSのツアー参加メンバー山本哲也と
    共同プロデュースで、アンビエントかつラウドな1枚完成!!
    ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
    No Lie-Sense(鈴木慶一&KERA)、ももクロ等で活躍するギタリスト伏見蛍(フシミケイ)を中心に2014年に結成。
    今年2018年夏はTHE BEATNIKSでも活躍した山本哲也(key,programming)、
    アンダーグランドシーンの最重要ベーシストであるナスノミツル、
    そして2016年に、元Blankey Jet Cityの浅井健一率いるJUDEでキャリアをスタートし国内外で活躍目まぐるしいドラマー城戸紘志が加わり、
    現在のメンバーとなる。

    伏見蛍が作り出す曲が、メンバーによって更なる深みと広がりをみせ、
    アンビエントかつラウドな唯一無二のCrooked Sunサウンドを生み出す。
    ライブで熟成されてきた楽曲が遂に1枚のアルバムとなって登場!!
    録音とミックスはメンバーの山本哲也、
    マスタリングは細野晴臣作品も手掛ける原真人が担当している。

    Members
    ■伏見蛍(フシミケイ): guitars
    東京都出身。ギタリスト。10代の頃よりプロとして活動を始める。
    現在は自身のインストバンド"Crooked Sun”や、ナスノミツル、沼澤尚との音響ギターユニット”The Maker”(2017年FUJI ROCK FESTIVAL出演)で活動する他、
    様々なアーティストのライブサポートやレコーディング(ももいろクローバーZ、KERA、鈴木慶一、吉澤嘉代子、他)、
    また舞台音楽(ケラリーノ・サンドロヴィッチ演出「ワーニャ伯父さん」「祈りと怪物」他)やCM音楽の劇伴等に参加している。
    ■山本哲也(ヤマモトテツヤ): keyboards, programming
    大阪府出身。日大芸術学部音楽学科作曲コース卒業。
    作・編曲家、キーボーディスト、プログラミング(ライブ・マニュピレーター含む)&エンジニアリング。
    自身のユニット「anonymass」(MIDI)で4枚のアルバムを発表。現在は鈴木惣一朗率いるWORLD
    STANDARD、伏見蛍率いるCrooked Sunに参加中。
    バンドプロデュース、ライブ、CM音楽、映像音楽、舞台音楽、ゲーム音楽、雑誌執筆等多岐にわたり活動。
    多くのアーティストのレコーディングやライブツアーにプロデュース、アレンジ、キーボード・プレーヤー、エンジニア、シンセ・プログラマーとして参加。
    2003年よりプライベート・スタジオ「目黒倉庫」を立ち上げ、制作の拠点と実験の場に。
    参加アーティスト:
    luki、DAITA、aiko、西野カナ、岸谷香、No Lie-Sence 他、多数・・・
    2018年夏は、THE BEATNIKSのサポートメンバーを務める。
    ■ナスノミツル : bass
    アンダーグラウンドシーンの最重要ベースマンマシーン。
    90年代前半に「アルタードステイツ」結成。
    東京移住後に大友良英の第2期「グラウンドゼロ」に参加。
    現在の参加ユニットは「是巨人」,「ウンベルティポ」,「不失者」,「MUGAMICHIRU」,「The Maker」等、
    独自の空間的アプローチはエレクトリックベースの領域を突破し成層圏に到達するかの如くに上昇中。
    ■城戸紘志(キドヒロシ) : drums
    幼少期よりピアノ、クラシックギターを始め、16歳で初めてドラムセットを叩く。
    20歳の時に「本当の8ビート」を探しに、単身渡米。帰国後、オーディションを経て、元Blankey Jet Cityの浅井健一率いるJUDE に若干22歳で加入。
    JUDE活動休止後、2006年にTOKIE、青木裕とunkieを結成。
    バンド活動と平行して、様々なプロジェクトにてレコーディング、ツアーサポートなども行っている。
    主な参加プロジェクト:
    フジファブリック、 吉井和哉、DREAMS COME TRUE、HYDE、J (LUNA SEA)、PUFFY、SE7EN、いきものがかり、
    藤巻亮太(レミオロメン)、秦基博、MiChi、矢井田瞳、初音ミク、 iLL、Peridots、ハルカトミユキ、OLDE WORLDE、THE SLUT BANKS等

    ▼伏見蛍
    https://www.facebook.com/fushimikei.gt





  • まぢなの?カワサキ車のルーツに僅かながら徳川家の血がっ!?


    まぢなの?カワサキのルーツに僅かながら徳川家の痕跡がっ!?



    学生時代の悪友ツトムが最近カワサキの中古2ストKR-1を手に入れてMCクラブを密かにスタートしたようなので動向を気にしていました。
    奴は“族”時代(土曜の夜の天使時代?)はホンダの“ヨンフォア”だったような気もするのだがカワサキSSやKHだったらしい。
    奴とは通っていた(?)大学は近所だけど違っていたけれど、やたら俺の大学の学生会館の部室にたむろしていて、東京で知り合った頃はRZ350、後にガンマ250と一貫して2スト派だった。この2ストと俺の4スト、Z400FX~GPz400F時代はよくつるんで遊んでいました。

    そのポン友が、先日、ブログに興味深い記事をアップしていました。

    ▼ブログ「渓流詩人のつれづれ日記」2018年10月22日付 カワサキの魂
    https://blog.goo.ne.jp/kelu-cafe/e/545fadebee0a2052d3dd37872a6516dc

    カワサキ。
    ルーツは徳川慶喜の子であり勝海舟の孫婿である勝精(かつくわし)が作ったオートバイメーカーに遡る。
    その二輪メーカーの鉄工所はやがて目黒製作所となり、戦後川崎重工に買収された。

    今、カワサキのオートバイを愛する人間には、己の血のルーツが西方であろうと東方であろうと、戊辰戦争での遺恨は存在しない。
    ただ、最後の江戸幕府将軍と幕府海軍奉行の末裔がいたから、今のカワサキのオートバイがあるということは、歴史に刻まれた事実だ。

    なんだか、カワサキ魂と呼ばれる「我々は常に挑戦者である」という自ら表明しているスピリットは、戊辰戦争での完全なる「敗北者」が内に秘める不屈の魂と重なる。
    決して、他の大メーカーのように自らを「絶対君臨者」とは位置付けない。
    世界中のオートバイを自社製にしてしまえ、などという奢りもない。
    カワサキは常に挑む。
    倒れても倒れても立ち上がる。
    たとえ今夜は倒れても、きっと信じてドアを出る。
    たとえ今日は果てしもなく冷たい雨が降っていても。
    それがカワサキだ。
    私はカワサキが好きである。

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    そもそも奴がカワサキファンだったのにも驚きだったのだが、内容にもビックリした(笑)。
    俺もカワサキしか乗り継がないバカなので、名車W1を生んだカワサキが「メグロ」の血統を受け継いでいるくらいのことは知っていたが、カワサキが吸収合併した「目黒製作所」以前の話にまではとんと知識が及んではいなかったのだ。

    どうやら彼の話は勝精(かつくわし)という歴史上の人物に遡って記していました。この人は徳川幕府最後の15代将軍、徳川慶喜の実子で十男にあたるそうです。それが諸事情で勝海舟の養子となり、海舟の死後、その家督を相続した人物なんだそうです。そんなこと俺なんか知るわけないよな(笑)。
    最後の将軍・徳川慶喜にしても陸軍総裁・勝海舟にしても評価は様々別れるところではありますが、奥羽越列藩同盟がまだ新政府軍と戊申戦争で血を流していたことを考えると江戸全体の市街戦は回避したとはいえ恭順姿勢の評価も心情的には微妙な気もします。まして明治維新以降の軍拡路線の行き着いた先が先の大戦の敗戦だったことを思えば、明治維新から150年とお祭りムードで手放しで喜ぶ気にもなれません。

    それはさておき、伯爵となった勝精はお金もあったのか相当に多趣味で遊び人でもあったそうです。まぁ、実父の徳川慶喜も写真撮影などの趣味人だったと伝えられていますからね。
    そんな華族の勝精が興味を持ったのが発売されたばかりのハーレーダビットソンだったそうです。屋敷内に小さな鉄工所(村田鉄工所)を設け、1923~1924年頃(大正12~13年頃)にはハーレーを模した1000cc(一説には1200cc)クラスの国産バイク「ヂャイアント号」数台の試作を行ったそうです。どうやらハーレーの国産化でも狙ったとも思えます。
    色々と不具合があって商品化には至らなかったようですが、チャレンジ精神としては評価したいよね。
    その「村田鉄工所」からエンジニアたちが抜けて独立したのが、「鈴木製作所」を経て後に「目黒製作所」になるというわけです。
    まぁ、慶喜の息子の1人が国産バイク製作のきっかけになったのかもしれませんし、そこの人材が後に「メグロ」を世に出すというわけです。「メグロ」が戦後、川崎重工と提携したり最後は吸収されたのはカワサキファンには周知のことでしょうから、大袈裟にいえば、森精は現在のカワサキ車の起源に手を貸したともいえる1人なのかもね。

    で、戦前の目黒製作所(空襲で焼けたらしい)の所在地は「荏原郡」にあったとか、「桐ケ谷斎場」や「目黒不動」や競馬場跡も近かったみたいな話なので、学生時代に僕は目黒駅から近い「不動前」と「武蔵小山」の間に住んでいた時期もあり、荏原や桐ケ谷も目と鼻の先だったので案外と知らずにかつての目黒製作所のあったエリアに住んでいたようで親近感も湧いてきました(笑)。
    環状6号線と目黒川沿いにあったとされる「陸王」の生産工場も「目黒製作所」とは1キロくらいしか離れていなかったようで戦前の日本のオートバイ産業は東京の城南地区が盛んだったみたいです。

    ▼目黒製作所 略歴 - メグロの部屋
    http://meguroworks.konjiki.jp/meguro_history-2.htm






  • 雪化粧の富士山に冬の到来を感じ、冬が来る前に走らなくちゃだわ。


    雪化粧の富士山に冬の到来を感じ、冬が来る前に走らなくちゃだわ。







































    女房VTRに風除け(スクリーン)を装着したのでテストがてら冬化粧をした富士山を拝みに富士五湖方面へ日帰りツーリング。
    その内、取付ボルトも初期弛みが出るからセッセッと振動を与えて脱落する前に増し締めしないといけないだろうしね。

    一方、バカ旦那DAEGはビキニカウルに酔狂にも「手拭い」を巻いて走ってみたけど、ガムテープのおかげが法定速度の範囲なら終日剥離もせず無事帰還(笑)。
    とかく日和見そうな軟弱な性格の小生なので(?)、この「まつろわぬ民」手拭いは「まつろわぬバイク乗り」たろうと欲する身には、気合いを入れ直す為に頭にハチマキするかわりにバイクにもハチマキするには良いかも♪

    かなり違和感あるかなと思ったけれど、

    しかし最近のバイク乗りは自分の世界と異なる者には興味や関心を持たなくなってきたのか、それとも「温泉で使った手拭いでも干しているんだろう」とか「破損したカウルに被せて応急処置でもしているのかもね」くらいの認識なのか誰もPAやSAでトイレ休憩していても誰も「ほっかむり」には反応せず(笑)。
    バイク界でも「まつろわぬ」ってますます必要とされる生き様やキーワードだと思うんだけどね。
    時代の叛逆児も大いに結構でしょ?(笑)
    従順なイエスマンばかりじゃ世の中面白くないしね。

    本栖湖を1周して、西湖の茅葺の古民家食堂で富士山を眺めながら「ほうとう」食べて温泉浸かって帰ってきました。

    ▼西湖いやしの里 根場
    http://www.fujisan.ne.jp/iyashi/

    ▼まつろわぬ民2018 特設サイト
    https://alafura6.wixsite.com/furendance





  • 冬が来る前に・・・。


    冬が来る前に・・・。



    富士山が冬化粧をしたと耳にして富士五湖方面へお出かけ♪
    快晴だったので埼玉の狭山付近で前方にアッサリと雪化粧の富士山が望めました(笑)。
    2人とも浜松出身なので東名高速や新幹線とかで御殿場側からの富士山は見慣れてはいるものの山梨県側からの富士山の姿ってちょっと趣きが違って新鮮といえば新鮮な感じ?(笑)

    遠目ながら冠雪を見てしまうと冬の到来などを感じてしまうわけで、本格的な冬の訪れの前にバイクでチョコチョコと出かけるしかないよね。

    この季節に思い浮かべる曲といえは世代的にはコレかも(笑)。
    このベースのリフが好きでかつてコピーしようと必死で練習したよ(笑)。

    ▼「冬が来る前に」紙ふうせん
    https://www.youtube.com/watch?v=CcCLYRJpn_I





  • あの頃、僕も若かった♪(バカぶりは全然治癒してないけど)


    あの頃、僕も若かった♪(バカぶりは全然治癒してないけど)


















    部屋の片づけをしていたら本棚の本の間に挟まっていたボラロイド写真が1枚発掘されました。
    この写真1枚で場所が特定できる方は少ないとは思いますが、山下町のカネサカビルの入口です。
    つまり伝説のモーターサイクルクラブ“横浜ケンタウロス”の当時のショップ前です。

    前列の左は横浜中華街の「興昌」の若い頃の武(たけ)さんだと思いますが、その後ろの革ジャンにパンチパーマ風の小僧が20代前半の僕の姿です(笑)。
    袖が取り外せたカドヤの革ジャンの下は職場の後輩からもらった紺色の特攻服のドカンを履いていた気がします(笑)。
    撮影された時期は恐らく朱武さんが「チャーシュー丼」を発明した前後の頃だと思います。1983~84年前後なのかなぁ。
    それが僕がパンチパーマしていた頃ともダブる気がするんだよね。
    しかも正月の三が日くらいのような記憶もあります。
    というのも、その年は浜松に帰省もしなかったのか、とにかく東京にいても正月はヒマでヒマで、ケンタウロスなら大晦日は年越しで爆音たててるし、初日の出ツーリングもあった気がするし、あそこなら正月でも店が開いている気がしてバイクを横浜に向けたんだと思います。まぁ、新年のご挨拶半分?

    で、店に入ると「おうっ、お前もふぐちり食うか?」みたいな話で、バイク屋なのにオイル缶の上にまな板を載せて、ふぐを捌いている真っ最中なわけでありまして、ふぐなんて高級な魚は自慢じゃないけど一度も食ったこともないけど、
    毒があることくらいは知っていたのでどうしたものかと悩んでいると、どうもふぐを見事に捌いているお方は調理の免許のある板前さんらしくてみたいなことでした。
    しかし、人生初ふぐちりが気持ちオイル臭いかもしれないバイクショップの店内での経験だったんですから笑える話です。
    まぁ、当時はこんな格好でバイクで走っていました(笑)。横浜銀蠅か?(笑)

    最近、ショップ・ケンタウロスのあったカネサカビルの前を通ったら、お洒落なカフェバーに化けていました。どうも店内には劇画「ケンタウロスの伝説」上下2巻が置いてあったと先輩から聞きました。
    でもなぁ~、お洒落過ぎてこんな店に行くには勇気いるよな(笑)。
    横の鉄工所と裏のジャズ喫茶「ミントンハウス」だけは風景として変わってないのが救い。

    ▼創作中華料理『興昌(KOHSHO)』(横浜中華街関帝廟通り)
    横浜市中区山下町139 TEL 045-681-1293  正午~PM9
    http://www.kanteibyo.com/prog/shop.html?id=26
    https://chinatown80.sakura.ne.jp/gourmet/detail/79

    ▼カフェ&バー ボトルシップ
    https://www.facebook.com/BOTTLESHIP.cafebar/

    ▼YOKOHAMA JAZZ BAR 「MINTON HOUSE」(横浜市中区山下町276)
    https://www.youtube.com/watch?v=WaV9irodmpI
    ▼MINTON HOUSE「崎陽軒」CMでも話題に
    https://www.townnews.co.jp/0113/2014/05/22/237024.html
    ▼朝日新聞 2016年04月28日付
    企画特集 3【ヨコハマJAZZストーリー】 ジャズ喫茶 重い扉の先
    http://www.asahi.com/area/kanagawa/articles/MTW20160428150280001.html
    ▼『DEEP in YOKOHAMA STORY~失われた街を生きた者たち』
    BOB RODRIGUEZ FUJISAKI (著), 李淳馹 (著)
    https://www.amazon.co.jp/dp/B07FP9VGXH/ref=cm_sw_r_fa_dp_U_JGavBbGDZGQVF

    ▼MCケンタウロス
    http://www.kentauros.com/top.html





  • この≪評論≫を忘れていたぁ~!(笑)


    この≪評論≫を忘れていたぁ~!(笑)

    疾風怒涛の『まつろわぬ民2018』公演観劇を約一カ月に控えて、昨日はこの音楽劇の原点となった震災後小説のひとつ「イサの氾濫」(木村友祐著/未來社)の書評をブログにアップしていたのですが、小説「イサの氾濫」を引き金とした東北の歌姫・白崎映美の決起とそれに続く芝居の初演に至る経緯を網羅した評論を紹介するのをうっかり忘れていました(笑)。
    ぶっちゃけ、その執筆者の伊達政保さんから「俺も書いてるよ」的なメッセージが当方に届きました!(笑)
    もう冷や汗ものです。いやぁ~失敬失敬。





    ★【出典】図書新聞 No.3259  2016年6月18日
    評者◆伊達政保
    まつろわぬ民・東北人の怨念や思い――CD『まづろわぬ民』(白崎映美作詞・作曲)と演劇『まつろわぬ民』(劇団「風煉ダンス」制作)

    ■これまで入手困難で、音楽ファンの一部では幻の小説とも言われた木村友祐著『イサの氾濫』が、ようやく単行本(未來社)として出版された。東日本大震災の半年後に書かれ、その年の文芸雑誌「すばる」12月号に掲載されたこの作品、三島賞候補作となり、その後、大きな渦を巻き起こしていくことになったのだ。
     震災後、東京での編集者の仕事に挫折し故郷八戸に帰郷した主人公は、故郷と都会に引き裂かれたマージナルマンとして震災の現状に向き合わざるを得ない。そこでの事故の葛藤を描くだけなら悩める私小説の域を出なかったろう。しかしそこで思い起こす荒くれ者の叔父イサの姿、そこに古代から現代に至るまで、まつろわぬ人として虐げられてきた東北の民の姿を見、現在の被災者と重ね合わせて、まつろわぬ民として叫んでもいいのではないかとしている。作品中、酔った主人公の妄想の中では古代から現在までの東北の民が全てイサとなり、首都へ東京へ永田町へと攻め上り、国会議事堂を粉砕する。文学としての破綻をものともせず、著者の東北人としての怨念や思いが、方言を使った文体から溢れていた。
     「上々颱風」の歌姫白崎映美は、震災後、悶々とする中、この「イサの氾濫」に出会う。この小説は東北酒田出身の白崎に火を付け、友人達に雑誌のコピーを配る一方、「まづろわぬ民」を作詞作曲するのだ。東北人のオイラすぐさま古本で雑誌を入手、この物語を涙無くしては読めなかった。そして白崎は、東北出身のミュージシャンを中心として「とうほぐまづりオールスターズ」を結成。また演劇関係の友人達の協力を得て「東北6県ろ~るショー!!」と銘打ち、ライブを展開、ついにはレコーディングを行いCD『まづろわぬ民』を制作。音楽アルバムとしては珍しく、著者自身による「イサの氾濫」の朗読も収録。劇団「風煉ダンス」は歌に触発されて制作した演劇『まつろわぬ民』主演白崎映美を上演。とうほぐまづりオールスターズは東北6県ろ~るショー!!と改名、50人以上のメンバーによるライブDVDも制作、周囲を渦に巻き込みながら活動を続けている。
     震災文学も数あれど、また文学作品が、ジャンルを超えて、このような大きな渦になったことがあっただろうか。発表から5年後の単行本化(装幀画ますむらひろし、帯に白崎映美)もその渦が巻き起こした結果なのだ。ありゃ、単行本を読んで、掲載された作品と印象が違うと思い比較精読してみた。文学的推敲研削とはこういうものなのか。言葉の細かな変更ばかりかラストの大幅な書き換えにより、震災半年後の問題提起と、5年後の状況批判の違いが鮮明となっていた。

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    芝居のタイトルにもある「まつろわぬ」とは、「容易に屈服、服従しない」という意味ですから、自由を希求して止まない僕らバイク乗りやROCKERの生き様や感性にはピッタリの作品だと思います。
    息苦しい今の我が国の状況を真正面から撃ちながらもお堅いこと抜きの笑える超エンタメ作品に仕上がっています。(きっと♪)

    東日本大震災~原発事故を受けた年末に発表された木村友祐さんの小説『イサの氾濫』(未來社)があります。『恋する原発』(高橋源一郎著)や『想像ラジオ』(いとうせいこう著)といった「震災文学」に並ぶ金字塔のひとつとしてこの後も間違いなく高く評価される作品だと思います。
    古くから蝦夷(えみし)と呼ばれ、大和朝廷から“まつろわぬ民”(服従しない民)と目された寡黙な東北の民よ、今こそ叫べ!という熱いメッセージが込められた作品に「全身の血が逆流した」というのが歌手・白崎絵美(上々颱風)でした。
    「私もその末裔だ!」と『白崎映美&東北6県ろ~るショー!!』を結成し、ロック、ジャズ、歌謡、民謡が見事に融合した東北の土着感溢れる音と歌を被災地や全国行脚で届けてきました。
    その熱い歌に触発された演劇集団『風煉ダンス』が、2014年、白崎主演の音楽劇『まつろわぬ民』を創作上演。調布市せんがわ劇場の観客動員記録を塗り替える連日満席の大反響でした。
    昨年は異才伊藤ヨタロウらの新キャスト、新演出で東京、いわき(福島県)、山形で再演し約3千人を動員し再び大反響を呼び起こしました。
    コトバから歌へ、歌から劇へとうねりを上げる“まつろわぬ民”の〈氾濫〉が、今年、東京、酒田(山形県)、八戸(青森県)での地で、2018年版として上演されます。

    風煉ダンスの芝居の特色である観る者の度肝を抜くその特異な美術・空間表現は常に圧倒的で、天衣無縫のフリージャズ集団『渋さ知らズ』メンバーによる血沸き肉躍る迫力の生演奏(劇伴)は今回も健在です。
    〈破天荒な人力スペクタクル音楽劇〉、〈全身全霊芸術〉などと大絶賛の公演をお見逃しなく。

    2018年は原点から物語を見つめ直す年として、歌「まづろわぬ民」を生んだ小説「イサの氾濫」の作者木村友祐の故郷八戸。そして白崎映美の故郷である酒田へ!先立つ東京公演は、三鷹市公会堂・光のホールにて。
    ≪不屈の民≫の小さき炎があなたの胸に確かに灯る・・・みたいな内容の作品です。

    あ~一カ月先の公演なのに今から無性に血が騒ぐ!!
    今回の再々演は新たなキャストを加わって一層楽しみが増してますよぉ~。

    ◇◆◇◆ ◇◆◇◆ ◇◆◇◆ ◇◆◇◆

    いつかは屍になる者どもよ
    風に舞う死者の声を聞け
    その胸に小さき炎を燃やし

    立ち上がれ言葉
    ひるむな魂よ
    おまえの援軍はここにいる

    ◇◆◇◆ ◇◆◇◆ ◇◆◇◆ ◇◆◇◆



    ▼まつろわぬ民2018 特設サイト
    https://alafura6.wixsite.com/furendance

    演劇集団 風煉ダンス
    東京・酒田・八戸 三都市連続公演
    『まつろわぬ民2018』

    ◆11月15日19:00、16日14:00
    三鷹市公会堂・光のホール
    ◆12月1日(土)13:30
    酒田市民会館・希望ホール
    ◆12月7日(金)14:00/19:00、8日(土)14:00
    八戸市公会堂文化ホール

    まつろわぬ民とは ”あらがい迎合しない者”
    舞台は怪しげな老婆が住む一軒のゴミ屋敷。役所によるゴミの強制撤去が行われようとしたその時、ゴミと思ったものはいつしか魂の宿った付喪神! 長い眠りは解かれ、押し込めた記憶が現代に馳せて問いかける。
    この作品は、忘れ去られる者、虐げられながらも闘い続けている者に思いを寄せ、古代の東北と現代を大胆に往還する人力スペクタクル音楽劇。「上々颱風」「東北6県ろ〜るショー!!」の歌姫・白崎映美を主演に迎え、2017ツアーでは東京、いわき、山形で3千人を動員した。2018は、白崎の生まれ故郷の酒田、そして「まつろわぬ民」の原点である八戸にて、新キャスト新演出で再び壮大な舞台を立ち上げる。

    作:林周一 演出:林周一 笠原真志
    音楽・演奏 辰巳小五郎 関根真理 ファン・テイル
    出演:白崎映美 伊藤ヨタロウ
    反町鬼郎 リアルマッスル泉 吉田佳世 吉成淳一
    御所園幸枝 笹木潤子 堀井政宏 山内一生 飯塚勝之
    柿澤あゆみ 塚田次実 内田晴子 外波山流太
    サモ★ハン 木村勝一(ごめ企画) 仲坪由紀子
    服部ひろとし 奈賀毬子(肯定座)岸野健太(てがみ座)柾谷伸夫(ごめ企画・八戸公演のみ出演)
    林周一 笠原真志
    チケット:全席自由/入場は当日受付順
    一般(前売・当日共) 4,500円
           ペア割 8,000円(2名様) 
            U25  2,500円 
           中高生  1,000円
    東京公演・前売り開始:9月1日10:00
    ◆Quartet Online(カルテット・オンライン)
     https://www.quartet-online.net/ticket/tokyo-maturowanu2018

    ▼演劇集団 風煉ダンス
    https://www.facebook.com/furendance/
    http://www.furen-dance.info/about.html
    ▼風煉ダンスの軌跡 ( 1990年〜2015年)
    https://www.youtube.com/watch?time_continue=33&v=aTh0iPFoWr0

    ▼特別企画 テント芝居・野外劇の現在形
    【劇評】『まつろわぬ民』風煉ダンス2017
    東北百鬼夜行絵巻を 大江戸先住民が観る ~
    平井玄 (批評家)
    http://www.geocities.jp/azabubu/artissue/a11/011sp_hirai.html

    ▼白崎映美 新旧インフォメーションサイト
    https://emishirasakinew.amebaownd.com/
    http://emishirasaki.com/
    https://www.facebook.com/emishirasaki
    ▼白崎映美&東北6県ろ~るショー!!
    https://www.facebook.com/tohogu6/
    ▼フォトエッセイ『鬼うたひ』白崎映美著 亜紀書房
    http://www.akishobo.com/book/detail.html?id=756

    ▼小説『イサの氾濫』木村友祐著/未來社
    http://www.miraisha.co.jp/np/isbn/9784624601195
    ▼木村友祐 https://www.facebook.com/yusuke.kimura.794

    ▼たちかわ創造舎
    https://tachikawa-sozosha.jp/share-office-member/furen-dance

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    ▼『まつろわぬ民』2017特設サイト
    https://furendance.wixsite.com/matsurowanu2017
    ▼風煉ダンス公演「まつろわぬ民2017」 予告編
    https://www.youtube.com/watch?v=ib6Njrg-UvQ
    ▼『えんぶ』no.6(2017年8月号)
    【特集】演劇集団 風煉ダンス公演『まつろわぬ民 2017』
    http://enbu.shop21.makeshop.jp/shopdetail/000000007746/ct2331/page1/order/
    ▼風煉ダンスが問題作『まつろわぬ民』2017を再演、白崎映美、伊藤ヨタロウら出演で東京&東北巡演
    https://spice.eplus.jp/articles/125788





  • 『まつろわぬ民』再々演を前に原点(原典)購読!


    『まつろわぬ民』再々演を前に原点(原典)購読!



    時代状況に勇敢に“爪を立て続ける作家”木村友祐さんの小説『イサの氾濫』が掲載された2011年12月号の文芸誌『すばる』(集英社)と、それに一部手が加えられて2016年に単行本として出版された『イサの氾濫』(未來社)です。
    余談ですが、同作は2011年度の「三島由紀夫賞」と2016年の講談社「野間文芸新人賞」の最終候補作でもあります。

    ≪第二の敗戦≫とまで形容された「3.11」の未曾有の大震災と原発事故(断るまでもなく現在進行形の事象です)の衝撃を受けた表現者としての小説家たちによる「震災文学」としては震災年に世に放たれた作品としてはかなり早かったような気がします。小説家に限らず、世の表現者の多くがショックから整理がつかない段階での発表だったにも係わらず木村友祐さんは「作品がぶち壊れてもいいから震災を描く」の決意で書き上げたそうです。
    この作品の掲載号を図書館で手にしたのが現在無期限活動休止中の「上々颱風(シャンシャンタイフーン)」のボーカルの白崎映美さんでした。血が逆流するくらいに猛烈に感動した彼女が結成したバンドが現在の「白崎映美&東北6県ろ~るショー!!」(当初は「白崎映美&とうほぐまづりオールスターズ」名)で、2014年夏に1stアルバム『まづろわぬ民』をリリースしています。
    そして同年秋には白崎さんを主演女優に迎えて演劇集団・風煉ダンスが圧倒的スケールで音楽劇「まつろわぬ民」の初演に討ってでています。

    木村友祐さんの血を吐くような想いが全編濁音と共にほとばしる1本の小説から、歌が生まれ、芝居が生まれたのですから僕みたいな1“上々”ファンとしては只々唖然として、この猛烈な旋風を注視するしかありませんでした。
    正に「風煉ダンス」の名前の由来の通りに彼ら彼女らが巻き起こす渦を巻く巨大な熱量の“風の蹈鞴(たたら)”に1観客としてグルグルと巻き込まれていくのでした。
    このとんでもなく面白い現象の全ての発火点は八戸出身の小説家木村友祐さんのあの小説に尽きるというわけで、忘備録として『イサの氾濫』出版時の書評を読み直しています。
    文学に出来ること、文学だから出来たこと、文学だから出来ることってまだまだ大きいし、こんな世の中だからこそ文学ってますます必要になると思います。
    そんな茨の道を往く「イサの末裔」そのものの木村友祐先生に1票です。
    この作品は翻訳されて海外にも飛び火するって話も何処かで耳にしたような気がします。実際、木村さんはこの作品絡みで今年パリの大学に招かれて「3.11後文学」のシンポジウムで講演されていたと思うしね。
    ってことは表紙デザインの巨匠漫画家ますむらひろし先生のイサ猫も海を渡ったんだよね♪




    ≪出典≫朝日新聞 2016年4月3日(日)付 斎藤美奈子(文芸評論家)
    イサの氾濫 [著]木村友祐

    ■東北人の重い口から叫びが届く
     この小説(の原型)が文芸誌に載った2011年11月から、本になるのを私は待っていたのだよ。そうだよ。もう4年以上も。
     そりゃあ、震災や原発事故を取材した作品はその後たくさん書かれたし、木村友祐も『聖地Cs』という佳編を出してはいる。でも震災直後の割り切れない感情を『イサの氾濫(はんらん)』ほど刺激する作品はなかった。
     物語は震災後、40歳にして会社を辞めた将司が故郷の八戸(青森県)に帰るところからはじまる。
     帰省の目的はイサこと叔父の勇雄について調べることだった。イサは傷害罪の前科をもつ途方もない乱暴者で、一族は迷惑をかけられっぱなしだった。
     だが、イサをよく知る老人はいうのである。「今の東北には、あいつみてぇなやづが必要だ」と。「こったらに震災ど原発(げんばづ)で痛(いだ)めつけられでよ。(略)そったら被害こうむって、まっと(もっと)苦しさを訴えだり、なぁしておらんどがこったら思いすんだって暴れでもいいのさ(に)、東北人づのぁ(というのは)、すぐにそれがでぎねぇのよ」
     「東北人は、無言の民せ」と彼はいう。蝦夷征伐で負げで、ヤマトの植民地さなって、米、ムリクリつぐるごどになって、はじめで東北全域が手ぇ結んで戦った戊辰戦争でも負げで、つまり西さ負げつづげで。「ハァ、その重い口(くぢ)ば開いでもいいんでねぇが。叫(さが)んでもいいんでねぇが」
     あれから5年たって、状況は変わっただろうか。震災だけではない。東京の生活に挫折し、故郷にも居場所がない将司は格差社会の犠牲者とも重なる。蝦夷(えみし)の血を受け継いだかのようなイサ。ふと将司は考える。おらが、イサだっ!
     小説は東北じゅうの「イサ」たちが結集して永田町になだれ込み、国会議事堂に矢を放つイメージで閉じられる。私たちに必要なのもイサの精神ではないか。何が東京オリンピックだ。何が「がんばれニッポン」だ。冗談こぐでねぇ。んだべ、イサのじちゃん。
        ◇
     きむら・ゆうすけ 70年生まれ。作家。『海猫ツリーハウス』ですばる文学賞。「イサの氾濫」で三島賞候補。

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    ≪出典≫時事通信 2016年4月12日or15日付 [レビュアー]岡和田晃
    木村友祐「イサの氾濫」書評「忘却拒否する魂の叫び」

    「がんばれニッポンっ!」という空白を埋める
    https://www.bookbang.jp/review/article/515309

    「がんばれニッポンっ!」
     ……もう四年半も前のことになるのか。「すばる」二〇一一年十二月号に「イサの氾濫」が一括掲載されたとき、その末尾は、この「がんばれニッポンっ!」という空疎な掛け声で、いささか唐突に締められていた。
     流れはこうである。東京から故郷・八戸へ“都落ち”した将司。地元で過ごした歳月よりも東京で暮らした年月のほうが長くなる将司は、震災の片付けのために帰省することもせず、久方ぶりに顔を合わせた父親からは、なんと「東京もん」呼ばわりされてしまう。
     そんな彼がそもそも地元に惹き寄せられたのは、初恋の相手である小夜子にクラス会への参加を促すメールをもらい、「昔抱いた憧れの面影」を感じたから。将司は四十歳にもなりながら、「東京にいても履歴書を送っては不採用の通知を待つ以外、ほかにやることがなかった」と述懐するほど、ささやかな承認にも飢えている男。なにせ小夜子が「すでに中学生の子どもがひとりいる人妻」だと知りつつ淡い期待を抱くのだから、だいぶヤキが回っている。
     案の定、小夜子が将司に近づいたのは、怪しげな「銀河の破魔水」を売りつけるためだった。「科学者もまだ発見してない、宇宙の命の源(みなもど)がら届いだ粒子だげが、ギュッと閉じこめであるの。密教秘伝の技で」。哀しいほどにコテコテのマルチ商法。だが、このような救いがない台詞をも濁音を洗わず南部弁のままで書いてしまうところに、木村友祐の真骨頂がある。あからさまな「人の悩みにつけこんだ商売」にすら、頼らざるをえない「貧しき人々」(ドストエフスキー)。知覚をフルに駆動させ、その実態を細やかに描くことで、人間を縛り付ける同調圧力がいったいどこから来るのか、――“フリーター文学”や“青春小説”という枠組みを超えて――加害の起源を見定める歴史的な視座を得ようという感応力の凄みがあるのだ。
     間違いなく、木村友祐は閉塞する現実に小説で風穴を開けようとしている。「イサの氾濫」のクライマックスが、何よりの証左だろう。私をはじめ、多くの読者が衝撃を受けた場面だ。小夜子が「人の悩みにつけこんだ商売」に身を任せるのを否定した将司は、他者からの承認に頼らず、「自分の前にいつしか口をあけていた巨大な穴」を凝視するのを余儀なくされる。この真空から、「イサ」という叔父の姿に仮託された「蝦夷(えみし)」のヴィジョンが立ち上がる……というのが、「すばる」掲載時の展開だ。
     古代と現代をつなぐ蝦夷たちの姿はてんでバラバラ。鳥の羽根やアイヌの小刀(マキリ)を身につけた者もいれば、果ては量販店のヒートテックやらホームレスめいたブルーシートやら、好き勝手な出で立ちで、国会議事堂やら首相官邸やら中央省庁やらを襲撃するのだ。すわ、魔術的リアリズムかという過激で痛快なヴィジョンだが、やがて幻想は収束する。現実に引き戻された負け犬・将司の耳には、クラス会を締める「がんばれニッポンっ!」という文句が轟く。ここには何か巨(おお)きな虚無を抱えたような、アイロニカルな響きがあった。
     ところが、震災から五年の節目に単行本化された『イサの氾濫』(奥付は二〇一六年三月十一日)において、この結末は大きく書き換えられていた。初稿にも増して連呼される、「がんばれニッポン!」、「がんばろう東北!」という空虚なお題目。けれども、かつてのように、将司は沈黙したままで終わらない。重圧を吹き飛ばしてイサと一体化し、「おらがイサだど思うやづは、悔しいやづは、みなかだれ((加われ))っ!」と号令をかけるのだ。
     ――なんでおらは、こやって東北(とうほぐ)の肩(かだ)、もってんだべ。よそ者だのさ((なのに))。
     そう自嘲する傍らでは、原発を推進していた大手電力会社のビルが倒壊していく。攻撃は終わらない。改稿版では、幻視した光景がシニカルな現実に吸収合併されてしまわないのだ。現実を塗り替える強度が最後まで維持され、だからこそ「叫(さが)べ。叫べ」というメッセージに芯が生まれる。
     四月十六日に開催された刊行記念イベント(木村友祐×温又柔「ニホンゴを揺さぶれ!~わたしたちの大切な〈訛り〉について~」、於:下北沢本屋B&B)で、どうして結末部を変更したのか、率直な疑問をぶつけてみた。
    「(初稿は)宙ぶらりんな空白を作って終わるということで、気持ちを載せて読んできた人にとっては、足払いをかけられたような感じかなと思います。当時、つまり震災の年に『イサの氾濫』を書いたときには、小説が状況に対する反射的なものになっていないかという恐怖とも背中合わせだったので、空白を作る、突き放すということが、文学として成立させるぎりぎりのやり方だったのだろうと思います」
     静かに、はっきりと木村は答えた。書いたあとにずっと、心残りがあったのだと木村は言う。実際、「がんばれニッポンっ!」の裏にあった空白、震災当時は小さな違和感だったものは、今やナショナリズムや排外主義で埋め尽くされてしまうほどに、状況は悪化の一途をたどっている。被災地の内と外の関係性はどうしようもなく固定化してしまった。だったら蝦夷も、叫ぶしかない。叫んでいい。声なき従属民(サバルタン)のままではいられない。
     カタストロフを経て固定化された、時間と空間の差異。併載された「埋(うず)み火」を読めば、それをいっそう明確に認識できるだろう。ほぼ全編が南部弁で記された特異な「埋み火」は、故郷・八戸の中でも北にある、浜辺の集落の雰囲気が濃厚に反映された作品だという。
     昔(むがし)の友だぢぁ、今の友だぢ、づぅわげじゃない……。
     挿入されたこの一言は、魯迅の「故郷」(一九二一)を彷彿させるが、東京で成功した政光とホームレスめいたタキオという、作中での階級的断絶を意味するだけではない。語りと記憶の断絶を通して、普段は覆い隠されている「中央」と「辺境」の支配関係を炙り出すのだ。注意すべきは、「イサの氾濫」が“いま、ここ”に直接接続されるものだとすれば、「埋み火」は神話的な祖型が(文字通りに)埋め込まれている、という意味で対照をなしていること。
     河島英昭は『叙事詩の精神 パヴェーゼとダンテ』(一九九〇)で、反ファシズムの活動で逮捕され流刑地で書いたパヴェーゼの詩編『働き疲れて』(一九三六)が、改稿で私小説ならぬ《私詩》から祖型を深めた《神話詩》となり、その延長で後に書かれた小説は詩や短編では充分に盛り込めない主題と構造を獲得していったと指摘している。このような動きと《神話詩》の緊張感は、「埋み火」も分有するものだろう。とすれば『故郷』(一九四一)や『月とかがり火』(一九五〇)のような風土性(クリマ)を基軸として全体主義に対峙する「ネオレアリズモ」の文学として、木村友祐の小説を読んでいくことも可能かもしれない。



    ◇◆◇◆ ◇◆◇◆ ◇◆◇◆ ◇◆◇◆

    いつかは屍になる者どもよ
    風に舞う死者の声を聞け
    その胸に小さき炎を燃やし

    立ち上がれ言葉
    ひるむな魂よ
    おまえの援軍はここにいる

    ◇◆◇◆ ◇◆◇◆ ◇◆◇◆ ◇◆◇◆



    ▼まつろわぬ民2018 特設サイト
    https://alafura6.wixsite.com/furendance

    演劇集団 風煉ダンス
    東京・酒田・八戸 三都市連続公演
    『まつろわぬ民2018』

    ◆11月15日19:00、16日14:00
    三鷹市公会堂・光のホール
    ◆12月1日(土)13:30
    酒田市民会館・希望ホール
    ◆12月7日(金)14:00/19:00、8日(土)14:00
    八戸市公会堂文化ホール

    まつろわぬ民とは ”あらがい迎合しない者”
    舞台は怪しげな老婆が住む一軒のゴミ屋敷。役所によるゴミの強制撤去が行われようとしたその時、ゴミと思ったものはいつしか魂の宿った付喪神! 長い眠りは解かれ、押し込めた記憶が現代に馳せて問いかける。
    この作品は、忘れ去られる者、虐げられながらも闘い続けている者に思いを寄せ、古代の東北と現代を大胆に往還する人力スペクタクル音楽劇。「上々颱風」「東北6県ろ〜るショー!!」の歌姫・白崎映美を主演に迎え、2017ツアーでは東京、いわき、山形で3千人を動員した。2018は、白崎の生まれ故郷の酒田、そして「まつろわぬ民」の原点である八戸にて、新キャスト新演出で再び壮大な舞台を立ち上げる。

    作:林周一 演出:林周一 笠原真志
    音楽・演奏 辰巳小五郎 関根真理 ファン・テイル
    出演:白崎映美 伊藤ヨタロウ
    反町鬼郎 リアルマッスル泉 吉田佳世 吉成淳一
    御所園幸枝 笹木潤子 堀井政宏 山内一生 飯塚勝之
    柿澤あゆみ 塚田次実 内田晴子 外波山流太
    サモ★ハン 木村勝一(ごめ企画) 仲坪由紀子
    服部ひろとし 奈賀毬子(肯定座)岸野健太(てがみ座)柾谷伸夫(ごめ企画・八戸公演のみ出演)
    林周一 笠原真志
    チケット:全席自由/入場は当日受付順
    一般(前売・当日共) 4,500円
           ペア割 8,000円(2名様) 
            U25  2,500円 
           中高生  1,000円
    東京公演・前売り開始:9月1日10:00
    ◆Quartet Online(カルテット・オンライン)
     https://www.quartet-online.net/ticket/tokyo-maturowanu2018

    ▼演劇集団 風煉ダンス
    https://www.facebook.com/furendance/
    http://www.furen-dance.info/about.html
    ▼風煉ダンスの軌跡 ( 1990年〜2015年)
    https://www.youtube.com/watch?time_continue=33&v=aTh0iPFoWr0

    ▼特別企画 テント芝居・野外劇の現在形
    【劇評】『まつろわぬ民』風煉ダンス2017
    東北百鬼夜行絵巻を 大江戸先住民が観る ~
    平井玄 (批評家)
    http://www.geocities.jp/azabubu/artissue/a11/011sp_hirai.html

    ▼白崎映美 新旧インフォメーションサイト
    https://emishirasakinew.amebaownd.com/
    http://emishirasaki.com/
    https://www.facebook.com/emishirasaki
    ▼白崎映美&東北6県ろ~るショー!!
    https://www.facebook.com/tohogu6/
    ▼フォトエッセイ『鬼うたひ』白崎映美著 亜紀書房
    http://www.akishobo.com/book/detail.html?id=756

    ▼小説『イサの氾濫』木村友祐著/未來社
    http://www.miraisha.co.jp/np/isbn/9784624601195
    ▼木村友祐 https://www.facebook.com/yusuke.kimura.794

    ▼たちかわ創造舎
    https://tachikawa-sozosha.jp/share-office-member/furen-dance

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    ▼『まつろわぬ民』2017特設サイト
    https://furendance.wixsite.com/matsurowanu2017
    ▼風煉ダンス公演「まつろわぬ民2017」 予告編
    https://www.youtube.com/watch?v=ib6Njrg-UvQ
    ▼『えんぶ』no.6(2017年8月号)
    【特集】演劇集団 風煉ダンス公演『まつろわぬ民 2017』
    http://enbu.shop21.makeshop.jp/shopdetail/000000007746/ct2331/page1/order/
    ▼風煉ダンスが問題作『まつろわぬ民』2017を再演、白崎映美、伊藤ヨタロウら出演で東京&東北巡演
    https://spice.eplus.jp/articles/125788





  • 迫る巨万の官軍、援軍が期待出来ない鬼たちの運命は・・・。


    迫る巨万の官軍、援軍が期待出来ない鬼たちの運命は・・・。







    傑作音楽劇『まつろわぬ民』(風煉ダンス)に登場する蝦夷たちの頭には鬼のような角が生えています。
    「鬼」の文化史を考えると、説話や伝説、おとぎ話や昔話、芸能、遊戯などに登場するある意味では≪想像上の鬼≫とは別に、≪実在の鬼≫が存在する気がします。
    つまり≪実在の鬼≫は、反体制的な人々や村落共同体から排除された人々が「鬼」と見なされていた部分があるような気がしてなりません。
    そういった自分たちと異なる「他界」に暮らす者達を「鬼」とラベリングして恐れ警戒したのでしょうね。そういえば、先の大戦でも「鬼畜米英」なんて言葉も我が国には溢れていましたっけね。

    子供の頃に親しんでいた遊びの「鬼ごっこ」や「かくれんぼ」や「田んぼ鬼」(十字鬼)にしても「鬼」役は登場していました。
    無意識の内になんとなく鬼からは逃げて身を守るべきで、鬼は怖いものと身に植えつけられていたのかもなぁ~。かくれんぼでは鬼は1人で隠れている奴を探して彷徨うわけで、あれも今思えば鬼は孤独な立場だった気がします。
    でもさ、神社の境内とか廃工場や家々の隙間の路地などでかくれんぼ遊びをしていたのですが、怖がりの僕は鬼から隠れてジッと息を殺している時の背後の闇に潜む何者かの気配の方が怖かったかもなぁ~。

    「鬼ごっこ」って、鬼とそうでない側の対立の構図がありますし、そうでなければ遊びとして成立もしませんよね。明らかに鬼はそうでない者と区別され、排除された存在です。全員が鬼でも成立しませんし、逃げる側全員が鬼につかまったらゲームは終わりです。
    つまり鬼は常に誰かにとって必要で、なくならないというわけです。
    それを考えると、鬼って社会構造的に生みだされた差別や分断って気もしてきてなりません。
    まぁ、そんな毎度の世迷言はさておき、それでは今秋最大級の話題作『まつろわぬ民2018』って、どんな作品なのでしょうか。

    その前に触れておきたいのは、この作品が「音楽劇」でもあるということです。
    劇伴というのでしょうか、効果音も含めたド迫力の生演奏生歌付なのです。
    フリージャズ集団『渋さ知らズ』メンバー3人の“風煉バンド”(?)の演奏に、歌姫・白崎映美さんや伊藤ヨタロウさんや出演者の歌が繰り広げられるそれはそれは豪華なものです。
    しかも殆どの劇中歌の作詞を座付き作家の林周一さんが書き下ろしていますが、本当にこの方は脚本家でもあり役者でもあり「鬼才」の一言に尽きます。
    あれ?やっぱり林さんも「鬼」一族だ♪(笑)

    写真は2014年の初演時のものですが、昨年の再演時は更に桁外れのスケールのセットに大爆発していました♪
    今年もきっと「あっ!」と客席が驚くような演出が用意されている気がしてなりません。

    芝居のタイトルにもある「まつろわぬ」とは、「容易に屈服、服従しない」という意味ですから、自由を希求して止まない僕らバイク乗りやROCKERの生き様や感性にはピッタリの作品だと思います。
    息苦しい今の我が国の状況を真正面から撃ちながらもお堅いこと抜きの笑える超エンタメ作品に仕上がっています。(きっと♪)

    東日本大震災~原発事故を受けた年末に発表された木村友祐さんの小説『イサの氾濫』(未來社)があります。『恋する原発』(高橋源一郎著)や『想像ラジオ』(いとうせいこう著)といった「後震災文学」に並ぶ金字塔のひとつとしてこの後も間違いなく高く評価される作品だと思います。
    古くから蝦夷(えみし)と呼ばれ、大和朝廷から“まつろわぬ民”(服従しない民)と目された寡黙な東北の民よ、今こそ叫べ!という熱いメッセージが込められた作品に「全身の血が逆流した」というのが歌手・白崎絵美(上々颱風)でした。
    「私もその末裔だ!」と『白崎映美&東北6県ろ~るショー!!』を結成し、ロック、ジャズ、歌謡、民謡が見事に融合した東北の土着感溢れる音と歌を被災地や全国行脚で届けてきました。
    その熱い歌に触発された演劇集団『風煉ダンス』が、2014年、白崎主演の音楽劇『まつろわぬ民』を創作上演。調布市せんがわ劇場の観客動員記録を塗り替える連日満席の大反響でした。
    昨年は異才伊藤ヨタロウらの新キャスト、新演出で東京、いわき(福島県)、山形で再演し約3千人を動員し再び大反響を呼び起こしました。
    コトバから歌へ、歌から劇へとうねりを上げる“まつろわぬ民”の〈氾濫〉が、今年、東京、酒田(山形県)、八戸(青森県)での地で、2018年版として上演されます。

    風煉ダンスの芝居の特色である観る者の度肝を抜くその特異な美術・空間表現は常に圧倒的で、天衣無縫のフリージャズ集団『渋さ知らズ』メンバーによる血沸き肉躍る迫力の生演奏(劇伴)は今回も健在です。
    〈破天荒な人力スペクタクル音楽劇〉、〈全身全霊芸術〉などと大絶賛の公演をお見逃しなく。

    2018年は原点から物語を見つめ直す年として、歌「まづろわぬ民」を生んだ小説「イサの氾濫」の作者木村友祐の故郷八戸。そして白崎映美の故郷である酒田へ!先立つ東京公演は、三鷹市公会堂・光のホールにて。
    ≪不屈の民≫の小さき炎があなたの胸に確かに灯る・・・みたいな内容の作品です。

    あ~一カ月先の公演なのに今から無性に血が騒ぐ!!



    ◇◆◇◆ ◇◆◇◆ ◇◆◇◆ ◇◆◇◆

    いつかは屍になる者どもよ
    風に舞う死者の声を聞け
    その胸に小さき炎を燃やし

    立ち上がれ言葉
    ひるむな魂よ
    おまえの援軍はここにいる

    ◇◆◇◆ ◇◆◇◆ ◇◆◇◆ ◇◆◇◆





    ▼まつろわぬ民2018 特設サイト
    https://alafura6.wixsite.com/furendance

    演劇集団 風煉ダンス
    東京・酒田・八戸 三都市連続公演
    『まつろわぬ民2018』

    ◆11月15日19:00、16日14:00
    三鷹市公会堂・光のホール
    ◆12月1日(土)13:30
    酒田市民会館・希望ホール
    ◆12月7日(金)14:00/19:00、8日(土)14:00
    八戸市公会堂文化ホール

    まつろわぬ民とは ”あらがい迎合しない者”
    舞台は怪しげな老婆が住む一軒のゴミ屋敷。役所によるゴミの強制撤去が行われようとしたその時、ゴミと思ったものはいつしか魂の宿った付喪神! 長い眠りは解かれ、押し込めた記憶が現代に馳せて問いかける。
    この作品は、忘れ去られる者、虐げられながらも闘い続けている者に思いを寄せ、古代の東北と現代を大胆に往還する人力スペクタクル音楽劇。「上々颱風」「東北6県ろ〜るショー!!」の歌姫・白崎映美を主演に迎え、2017ツアーでは東京、いわき、山形で3千人を動員した。2018は、白崎の生まれ故郷の酒田、そして「まつろわぬ民」の原点である八戸にて、新キャスト新演出で再び壮大な舞台を立ち上げる。

    作:林周一 演出:林周一 笠原真志
    音楽・演奏 辰巳小五郎 関根真理 ファン・テイル
    出演:白崎映美 伊藤ヨタロウ
    反町鬼郎 リアルマッスル泉 吉田佳世 吉成淳一
    御所園幸枝 笹木潤子 堀井政宏 山内一生 飯塚勝之
    柿澤あゆみ 塚田次実 内田晴子 外波山流太
    サモ★ハン 木村勝一(ごめ企画) 仲坪由紀子
    服部ひろとし 奈賀毬子(肯定座)岸野健太(てがみ座)柾谷伸夫(ごめ企画・八戸公演のみ出演)
    林周一 笠原真志
    チケット:全席自由/入場は当日受付順
    一般(前売・当日共) 4,500円
           ペア割 8,000円(2名様) 
            U25  2,500円 
           中高生  1,000円
    東京公演・前売り開始:9月1日10:00
    ◆Quartet Online(カルテット・オンライン)
     https://www.quartet-online.net/ticket/tokyo-maturowanu2018

    ▼演劇集団 風煉ダンス
    https://www.facebook.com/furendance/
    http://www.furen-dance.info/about.html
    ▼風煉ダンスの軌跡 ( 1990年〜2015年)
    https://www.youtube.com/watch?time_continue=33&v=aTh0iPFoWr0

    ▼特別企画 テント芝居・野外劇の現在形
    【劇評】『まつろわぬ民』風煉ダンス2017
    東北百鬼夜行絵巻を 大江戸先住民が観る ~
    平井玄 (批評家)
    http://www.geocities.jp/azabubu/artissue/a11/011sp_hirai.html

    ▼白崎映美 新旧インフォメーションサイト
    https://emishirasakinew.amebaownd.com/
    http://emishirasaki.com/
    https://www.facebook.com/emishirasaki
    ▼白崎映美&東北6県ろ~るショー!!
    https://www.facebook.com/tohogu6/
    ▼フォトエッセイ『鬼うたひ』白崎映美著 亜紀書房
    http://www.akishobo.com/book/detail.html?id=756

    ▼小説『イサの氾濫』木村友祐著/未來社
    http://www.miraisha.co.jp/np/isbn/9784624601195
    ▼木村友祐 https://www.facebook.com/yusuke.kimura.794

    ▼たちかわ創造舎
    https://tachikawa-sozosha.jp/share-office-member/furen-dance

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    ▼『まつろわぬ民』2017特設サイト
    https://furendance.wixsite.com/matsurowanu2017
    ▼風煉ダンス公演「まつろわぬ民2017」 予告編
    https://www.youtube.com/watch?v=ib6Njrg-UvQ
    ▼『えんぶ』no.6(2017年8月号)
    【特集】演劇集団 風煉ダンス公演『まつろわぬ民 2017』
    http://enbu.shop21.makeshop.jp/shopdetail/000000007746/ct2331/page1/order/
    ▼風煉ダンスが問題作『まつろわぬ民』2017を再演、白崎映美、伊藤ヨタロウら出演で東京&東北巡演
    https://spice.eplus.jp/articles/125788

    ▼林周一 https://www.facebook.com/syuichih
    ▼笠原真志 https://www.facebook.com/masashi.kasahara.3?fref=ufi
    ▼伊藤ヨタロウ
    https://www.facebook.com/itoyotaro
    ▼辰巳小五郎
    https://www.facebook.com/mitsuhide.tatsumi
    ▼木村勝一
    https://www.facebook.com/profile.php?id=100007817821536





  • 音楽もまた「バイク文化」のひとつ!


    音楽もまた「バイク文化」のひとつ!





    ▼オートバイ(ケンタウロスのテーマ)Motorcycle(theme for kentauros)
    https://www.youtube.com/watch?v=twArrWKmhYA

    ◎オートバイ(ケンタウロスに捧ぐ)
    作詞:多田富雄 編詩:KENTAUROS 作曲:中村裕介

    NOW GET YOUR MOTOR RUNNING!
    オートバイで突っ走りゃ
    天と地は穏やかにカーヴしながら
    過去へと過ぎ去ってゆくぜ
    アクセル ぐんぐん開けりゃ
    空のゆがみは極点に達し
    己は全然動かなくなる

    行く手はただの平面に過ぎない
    いつしかおまえはレスラーになって
    時間をねじ伏せている
    カウントスリーで光を越えた時
    IT’S ALL RIGHT すべてを許すゴッド

    光はますます早くなって
    すべては一点から飛び出し
    無限大に拡散してゆく
    行く手はすっかり青みを帯びて
    背後のピンクの海に溶けてく
    アインシュタインの言う通りだ

    オリンポスの神々の伝令さながら
    ただ疾走する謎の飛行物体になれば
    地面なんて蹴ってられない
    茜色の空が地平に広がる蓮華の花畑
    大地にも優しくスミレの花を降らせろ

    おまえはひたすらに走るだけ
    目的もなく希望さえもない
    移動するヌーの群れのようだ

    前方さえも見ないで OH,YEAH
    ただ突き破る壁だけが保証する存在さ
    おまえは知っている
    この風の自由さを
    先にはもっと空虚な情熱が待っている

    さよなら・・・
    萬月に向かって手を振る神風のように
    湾曲する地球の向こうへ
    カーブ球になって・・・消えて行った

    しばられたような孤独に今はただひたすら
    耐え続けるだけさ HEY BROTHER・・・

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    今年の「ペリオン祭2018」参加の収穫のひとつは「オートバイ(ケンタウロスに捧ぐ)」のCDでの入手でした。
    とにかく詩がシュールで、特にアクセルを開けて加速していくと≪空のゆがみは極点に達し/己は全然動かなくなる≫とか、光速域での≪行く手はすっかり青みを帯びて/背後のピンクの海に溶けてく≫といった描写に痺れました。
    実際にどうなのかはわからなくても、感覚的に理解できる気がしました。

    この曲は僕はシンガーソングライターの中村裕介さんの作詞作曲だとばかり思っていたら作曲は中村さんですが作詞は別の方で多田富雄とクレジットされていました。

    この多田富雄(故人)さんって方が、また多彩なお方で、免疫学の権威でありながら専門外の分野でも多彩な文筆活動などがあり、僕も若い頃に多田さんの新作能「一石仙人」を横浜能楽堂で拝見した気がします。東京大学名誉教授で東京理科大学生命科学研究所所長なども務められ、こんな詩まで残しているのですから凄いとしか言いようがありません。アインシュタインの相対性理論にも精通していたようですから、この詩の情景描写があるんだとも思いました。

    今年も先週の『ペリオン祭2018』で、中村裕介さんと福山竜一さんのユニットで、この曲のリハ段階から拝見することが出来ました。本番では客席で僕も絶叫シャウト状態♪(笑)

    ちなみに、この曲は俗に「ケンタウロスのテーマ」なんて呼び方もしますが、『AKIRA』や『童夢』で有名な大友克洋さん関連作品のオムニバス映画『ショート・ピース』(2013年)中の短編『武器よさらば』の劇中で、廃墟となった首都東京を装輪装甲車で武装した兵士たちが疾走するシーンでカーオーディオから派手に流れる曲が、この英語版の曲なんです。そのため同映画のサウンドトラック版CDには英語バージョンが収録されています。
    日本語版はamazonでもダウンロード可能です。僕も今回「ペリオン祭」のショップでCDを購入する前はダウンロードしたのをPCで聴いていましたが今はCDで車の中でヘビーローテ―中です(笑)。

    日本はオートバイ文化や環境に関しては貧困というか後進国なんだと思いますが、音楽も文化のひとつですしね。
    そういえば1984年に『YOKOHAMAケンタウロス~失われた街を求めて』ってVictorからリリースされたLPもあったよね。あのアルバムにもタイトル曲を含めて4曲が収録されていました。

    ▼中村裕介
    https://www.facebook.com/yusuke.nakamura.3154
    http://www.rockoyaji.com/
    ▼福山竜一
    https://www.facebook.com/ryuichi.fukuyama

    ▼オートバイ ケンタウロスに捧ぐ 疾風~Hayate
    https://www.amazon.co.jp/gp/product/B005ETVKVU/ref=dm_ws_sp_ps_dp
    ▼「オートバイ」中村裕介(Produced by Hiroshi Sato)
    https://itunes.apple.com/jp/album/motorcycle-produced-by-hiroshi/id549807602/

    ▼MC KENTAUROS
    http://kentauros.com/event.html
    https://www.facebook.com/McKÉNTAUROS-1511535525740816/

    ▼横浜ケンタウロス 失われた街を求めて 1/2
    https://www.youtube.com/watch?v=jI5fkKAQaSE
    ▼横浜ケンタウロス 失われた街を求めて 2/2
    https://www.youtube.com/watch?v=STxB4CvJhFg