たまりば

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小道具だって彼らの全力なこだわり度が凄いんです♪


小道具だって彼らの全力なこだわり度が凄いんです♪

▼音楽劇『まつろわぬ民2018』三都市(東京・酒田・八戸)
連続公演(演劇集団 風煉ダンス)特設サイト
https://alafura6.wixsite.com/furendance
▼演劇集団 風煉ダンス
http://furen-dance.info/about.html

















巨大な演劇工房空間と化していた「ドーム立川立飛」の稽古場ですが、公演を控えて演者や美術スタッフさんたちがセッセッと飽くなき追求心で作業に没頭していました。この演劇集団は役者さんが小道具類まで自ら手掛けます。

その鋭い眼光と圧倒的な存在感で、劇中の役どころとしては主が不在の“鬼一族”を実質的に束ねてきた「アジム」役の反町鬼郎さんがいますが、鬼郎さんがコツコツ取り組んでいて「結婚式のシーンで使うんだ」と内緒で制作過程の作品を見せてくれたのが紙で作られた「猪」の頭と「鮭」の小道具でした。
超リアル!!!
鮭なんて割いた腹の内側まで再現されています。

僕が感動したのはイノシシさんの生首でした。
学生時代から6~7年、東京芝の芝浦屠場で豚の頭(カシラ)肉を専門に扱う会社で職人として働いていたので、僕らが「たいかん(大貫)」と呼んでいた老いた種付け豚も1日に10頭や多い時は20頭近く処理していたのですが、こいつは立派な牙もあって、とにかく体もデカくて、まるでイノシシみたいな奴でした。ありゃ、豚といっても獣だわ。剛毛だしね。雄たる臭いも強烈。解体する前にドイツ製の皮むきの機械に両手で持ちあげてかけるのですが、その前にまずはコイツの牙を鉄ノミとハンマーで叩き折るのが僕の仕事のひとつでした。勿論、屠殺して首を落とした生首を床に転がして跨って気合い一閃でハンマーを振るうんですけどね。手がしびれましたわ。
まぁ、養豚場からスーパーマーケットの陳列棚にスライスされた豚肉が並ぶまでには誰かが生体を屠畜解体しなきゃいけないわけですよね。
だから、反町さんの「猪」の首を見させてもらって、「大貫(たいかん)」豚の解体には苦労させられた経験もあったので妙に懐かしい気分になったのですが、そのサイズ感も僕の記憶とピッタリなので驚いていました。
とにかく「大貫(たいかん)」の首は重かったんだよなぁ~。普通の豚の4~5倍は目方があった印象です。

反町鬼郎さんは名前からして日本一の鬼役者だと思いますが、その芸名の由来を知ったのは陣野俊史さん著の『渋さ知らズ』(河出書房新社)に収録されていたインタビューでした。

人力大スペクタクル音楽劇『まつろわぬ民2018』東北ツアーは先日の八戸公演で大千秋楽を迎えてしまいましたが、次に彼ら演劇集団「風煉ダンス」さんたちに出会えるとしたら来春5月末の福井県小浜市の田烏集落の若狭湾を見下ろす風光明媚な「棚田」での《内外海・海のステージ》での新作披露になるのかなぁ?
あの場所での公演となったら、まさかのお家芸の「野外劇」になるのかなぁ~?

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▼作家・木村友祐さんのfacebookでの劇評 2018年12月9日付
https://www.facebook.com/yusuke.kimura.794/posts/1790178621110668



▼デーリー東北 2018年12月7日(金) 新聞コラム『天鐘』
http://www.daily-tohoku.co.jp/tensho/tensho.html

『天鐘』(10月7日)
 歴史の中には、教科書に記述されない出来事と人物が多い。勝者と時の権力者が存在を消し去ろうとしたからでもある。忘却の彼方に追いやられた者は、どれだけいたのだろう▼古代、中央政権から見た東方には「まつろわぬ人ども」と呼ばれる民がいたという。野蛮で文化も遅れている―。中央によって歪(ゆが)められたイメージを作られた「蝦夷(えみし)」のことだとされ、平定の対象だった▼解釈には諸説あるが、東北地方の古代史研究者である高橋富雄氏は述べている。「エミシというのは、政治的に中央の命を奉じないし、その教化にも従うことのない勇猛な反抗者たちを指していた」(『蝦夷』吉川弘文館)▼東日本大震災の直後、八戸市出身の作家木村友祐さんが書き上げた『イサの氾濫』は、現代の東北人を蝦夷に重ねた小説だ。国策である原発の事故で痛めつけられても、被災者は耐え続けて声を発せずにいる。木村さんは畳み掛けた。悔しさを、かつての蝦夷のように「叫べ!」と▼『イサ―』は、同じ東北人である歌手の白崎映美さんを触発する。深い共感から湧くように曲が生まれ、白崎さん主演の音楽劇「まつろわぬ民」が誕生した▼全ての原点は木村さんの東北への想(おも)い。きょうから、八戸市公民館で演劇集団「風煉(ふうれん)ダンス」の公演が行われる。作家の生まれた地で〝女蝦夷〟白崎さんが歌い叫ぶ。寡黙な人々が忘れ去られないように。

▼特別企画 テント芝居・野外劇の現在形
【劇評】『まつろわぬ民』風煉ダンス2017
東北百鬼夜行絵巻を 大江戸先住民が観る ~
平井玄 (批評家)
http://www.geocities.jp/azabu…/artissue/a11/011sp_hirai.html

▼図書新聞  2017年08月05日付
評者◆伊達政保
一人一人の胸の奥にある小さな火を燃やせ、援軍はあなたたち――演劇集団風煉ダンスの『まつろわぬ民2017』
http://toshoshimbun.jp/books_newspaper/week_description.php

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▼2019年1月5日(土) PM5:30開場 PM6開演
トーク&ライブ「まつろわぬ民の初夢」@代官山晴れたら空に豆まいて 
http://haremame.com/schedule/65373/

▼内外海 海のステージ
https://www.facebook.com/uchitomi.uminostage/
http://www.uminostage.com/

▼白崎映美&東北6県ろ~るショー!!
https://www.facebook.com/tohogu6/
▼白崎映美さんの新旧インフォメーションサイト
https://emishirasakinew.amebaownd.com/
http://emishirasaki.com/